5月19日 11時05分頃 萩生田大臣 会見 文字起こし

萩生田大臣:新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、特に自らのアルバイトを主な収入として学業を支えてきた学生たちにおいては、大学等中退せざるを得ないような事態も、想定されうるという懸念があります。そのような中、与野党からのご意見も伺った上で、政府として検討を行い、この度、学生の学びの継続のための緊急給付金を創設することとしました。給付金の総額は約530億円になりますが、約43万人の学生等を対象に、特に厳しい状況にある、住民税非課税世帯の学生等には20万円、それ以外の学生には10万円を支給したいと思います。給付の対象は、大学院生や留学生も含む、国公立、私立大学、短期大学、高等専門学校、専門学校の学生等で、加えて日本語教育機関も対象としております。

また給付の仕組みについては、スピード重視の観点から、国として、対象となる学生等について、一定の要件は示すものの、最終的には一番身近で学生等を見ている大学等において、学生の実情に沿って、総合的に判断していただいた上で、日本学生支援機構を活用した、個人給付のしくみといたします。私としては、今般の新型コロナウイルス感染症の影響で、大学生等が進学、修学を諦めることはないよう、しっかりと支えていくことが、何よりも重要であると考えており、速やかに必要な学生に支援が行きわたるよう、早急に対応して参りたいと思います。

もう一点ですが、今週5月14日に、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針が変更されたことに伴い、今後、地域の感染状況に応じて、段階的に学校教育活動が再開され、登下校も始まることが見込まれます。このため、5月15日午後、学校教育活動の再開時における登下校の安全確保について、都道府県教育委員会等に事務連絡を発出し、指導上特に留意していただきたい件について、さらにお願いをいたしました。特に通学に不慣れな小学校1年生の安全確保等について、注意をしていただくよう求めています。

また登下校に際しては、交通安全や防犯の観点も踏まえた、安全指導や、警察、各自治体の交通安全担当部署等々と連携した見守り活動を行うことが重要です。このため、警察庁等の関係省庁に対しても、交通指導員などの配置について協力を依頼したところです。子ども達の安全確保は、教育の大前提です。今後とも、関係機関とも連携し、児童生徒の登下校時の安全確保に努めて参りたいと思います。私からは以上です。

記者:コウノトリの打ち上げと後継機についての期待をお聞かせください。

萩生田大臣:え、コウノトリは1990年代に開発に着手し、これまで国内中小企業を含む、約400社の参画を得ながら、国際宇宙ステーションへの物資輸送技術を獲得、蓄積して参りました。これにより、えー、国際宇宙ステーション、ISSに限らず、今後の国際宇宙探査活動にも我が国が強みを持って参画できることは、コウノトリの大きな成果だったと考えております。また、2009年の初号機から、これまで8機すべての補給ミッションを成功させてきておりますが、このような安定的な運用は、我が国の宇宙開発における、国際的なプレゼンス向上に繋がったものと、認識しております。文科省としましては、コウノトリの最終号機である9号機ミッション成功に向けて、JAXAと連携して、取り組んで参りたいと思います。

え、後継機につきましては、HTV-Xというのを、いまコウノトリの後継機として、開発を、これもあの、国内の中小企業の皆さんの参画を引き続きいただいて、進めていただいているところです。コウノトリの経験を活かして、開発、運用コストを削減しつつ、ISSへの輸送能力を向上させてまいります。またISSへの物資輸送を通じた技術実証を行い、ゲートウェイへの物資輸送に発展させていくことも見込んでおります。HTV-Xについても、コウノトリに引き続いて、我が国の国際的なプレゼンスの維持、向上や、国内産業振興につながることを期待するとともに、えー、技術実証を通じて、将来の宇宙探索に向けた、更なる技術の獲得、高度化がはかれることを期待しております。

あの、予定通り、打ち上げができれば21日の、深夜、午前2時半頃ということでございまして、これがあの、HTV ロケットとしては最後となります。本当は私も現場で、あの、発射を見送りたかったんですけれども、こういうコロナの状況なので、私も行きませんし、全国のフアンの皆様も、この最終機をですね、あの、直前で見たいという思いがあったようなんですけども、大変申し訳ないですけれど、島の方の医療体制がないことから、え、お断りをしました。ちょっと残念ですけれど。あの、是非、映像でエールを送っていただければなと思います。

以上 文字起こし㈱InStyle
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