小池都知事:こちらは新宿、東京都庁、都知事の小池です。ほぼ毎日18時45分から、新型コロナウイルスに関する、東京都の最新情報、ライブでお届けしております。今日は金曜日でございます。19時15分から英語でも放送致します。1日も早く、平穏な日常を、取り戻して参りましょう。感染拡大、ストップして参りましょう。さて、今日の最新の数字になります。えー、今日18時の時点で、えー、昨日は47名ぐらいの方、かなり低い数値だったんですが、今日はですね、なんと、えー、陽性者数165人にまた増えてしまいました。
うち、濃厚接触者数が116人。えー、病院関係のクラスターと思われるもの、ところが3箇所ほどございまして、ここだけで67人になります。合わせますと67人。海外渡航歴のある方がお二方。その他調査中47人ということであります。今日はまた、6人の方がお亡くなりになっておられます。改めまして、お悔やみを申し上げたく存じます。それから、退院された方々も、1,500人を超えております、1,518人。え、これをですね、直近の7日間の平均で、赤い折れ線グラフでお示しをしたいと思います。こちらご覧ください。
えー、これは5月1日の、ちょっと細いですかね。5月1日現在の直近7日間の平均で示しているところで、これでお分かりいただけますようにですね、緩やかに減少はしているけれども、高い水準だと。今日はですね、あの、先ほど感染症の専門家会議、開かれました。そこで、ま、この感染症との闘いはですね、長丁場になるとの指摘があったところであります。で、その後、えー、安倍総理が記者会見、記者に対しまして、緊急事態宣言について、えー、この専門家会議の提言を受けて、延長する旨、えー、総理からの発言があり、また、いつまで、どこまで延長するのかについては、え、5月の4日の時点で発表すると、いう、このようなお話でございました。
さて今日はですね、あの、リモートで、ゲストをお迎えをいたしております。アルピニストの野口健さんでいらっしゃいます。今日は、あの、ご自宅から参加ということで、ありがとうございます。でも後ろは、ヒマラヤの山が見えていますね。えー、どうぞ今日よろしくお願いします。ヒマラヤの方には、いらっしゃるはずだったんですよね。
野口氏:あの、本当は今頃ヒマラヤにいました。ただあの、ネパールがですね、感染者1人でた時に、もうその時点でロックダウンしてですね。だから、ネパールに誰も入れなくなった。3月の時点で。ですから、ヒマラヤにも行けなくなったということですね。ですから、後ろに大きな、パネルを置いてですね、自分の家にいながら、エベレストを感じています。
小池都知事:なるほど。はい、あの、もうね、あの、お嬢さんも今、ニュージーランドで、こちらもロックダウンされているということですが、日本は、あの、大体自粛のお願い、ご協力という形になります。ま、諸外国と比べて、かなり、この制度が違う、法律が違うということですけれども、えー、これについては、あの、いろいろと発信もしておられるんですが、野口さんのご意見はいかがでしょうか。
野口氏:そうですね、やっぱし、あの、平時のうちにですね、あの、最悪の事態を想定して、どういう、こう、法整備をするかっていうことを、やっぱし考えていかなきゃいけないと思うし、あと、私権、どうしても日本は、人権とかですね、そういう声が大きくなるんですけども、ま、それ分かりますけどね。ただあの、こういう状況になった時に、人の命を助けるということに、その私権という、私権が邪魔になったらね、非常に困るなと、いうふうに思っています。ですから、あの、国がなかなか、こう、法律で縛れない中で、小池知事含めですね、こう、全国のリーダーが、こう、力強く、強いメッセージを発信してるってことはですね、すごく意味があると思います。
小池都知事:はい、ありがとうございます。えー、諸外国と比べれば、やっぱり、かなり法整備、憲法、その他が違ってくるわけでありますけど。でも、今回も、私も、国会で色々法律を作る時に、与野党、話し合ってるうちに、あの、まず法律を作ることが目的になってしまう、だって仕上げなくちゃいけませんからね。ただ、それがどういう、この後、この、国を動かしたり、もしくは止めたりするのかっていうところ、やはり、あの、想像であるとか、危機意識とか、そういったことを国会の方でもですね、より、今回の例ををベースにしながら、考えるべきだなというふうに思うんですよね。で、あの、野口さん、今は、山登りは、じゃあ、山登りって言っちゃだめだ、登山ですよね。いまは、あの、山小屋も密になるから登れないというふうに聞いてますけど。
野口氏:そうですね、3月の上旬まで、あの、日本の山に通ってましたけども、また状況が変わってきて。あの、どうしても山ってのは地方にも多いですよね、山梨県、長野県とかですね。で、僕らが長野県とかに行くことが、果たしていいのかという話でして、あの、ひょっとしたら、僕自身が感染してる可能性がありますよね。そうすると、こう、山に行くことによって、地方に感染を広めてしまうというリスクもありますし。あと、山小屋は確かに、知事は山小屋に泊まられたことありますか。
小池都知事:ないです、はい。
野口氏;例えばですよ、富士山の山小屋ですとね、混んでる時は、1枚の布団で、頭、足、頭、足、ぎゅっとやるんですよ。そうすると、それぐらいぎゅーっとやるもんなんですよね。で、日本の山小屋、個室が少ないもんですから、ま、ですから、今本当に山小屋ってのは、究極の3密ですよね。で、あとはですね、あの、この間八ヶ岳で遭難者が出ましたけれども、あのー、レスキューが遭難者をレスキューして、で、その病院に運んだら肺炎だったんですね。ひょっとしたら、え、これは新型コロナに感染してるんじゃないかということで、レスキューチームも、しばらく自宅待機になるわけですね。ですから、あの、このゴールデンウィークで、仮に、多くの方が山に行って、毎年ゴールデンウイークってのは、たくさんの方が山で遭難をするんですね。で、仮にその中に、感染者がいた場合に、もうレスキューチームが、あの、動けなくなるわけです。ですから、あの、今は山に行くべきではないと、いうことですね。
小池都知事:まさに、あの、登山自粛っていうことですよね。はい、それ、日本地震学会や土木学会など、58の学術団体からなる、防災学術連携体が、今回のこの新型コロナウイルスの感染症と、自然災害の、えー、複合災害に備えるよう求める緊急メッセージも発表しているということで、先ほどの、あの、件もそうでありますし、山で何日も過ごされた経験のある、野口さんからですね、良いアドバイスを、この災害ということも含めてですね、あのー、アドバイスいただければと思うんですが、いかがでしょうか。
野口氏:はい。えーとですね、熊本の震災の時にですね、あの、車中泊が大きな問題になってまして、車中泊対策として、あの、僕たち、あの、熊本に行って、テント村というの運営しました。で、あのテント村っていうのは、これです、はい。エベレストの、ベースキャンプを、そのまま、あの、再現したものなんですね。で、ベースキャンプというのは5,300mのところにあってですね、非常に環境の厳しいところなんですけれども、その環境の厳しいところで、どうすれば心身ともに、特に精神状態ですねを、何だろうな、心身ともに落ち着くことができるかということをm僕ら山やってんのは、それをイメージして、ベースキャンプ作ってきましたけども、それは災害の時に、まんま通用するかなと思ってですね、で、あのテント村をやりました。
で、僕が本当に心配なのが、地震もそうですけれども、豪雨災害というのが、6月、7月に起きる可能性がありますよね。特に、この数年間見ますと、特に、気候変動が、この豪雨災害に関係してるとなると、今年も必ず豪雨災害は起きるんだ、と思った方がいいんですね。そうなった時に、今までの避難所で果たして良いのかという、ふうに思います、あの、避難所こそですね、まるで山小屋ですね。3密ですね。ですから、あの、こう、なんだろう、あの、野外でのテント村ってのも一つですし。あと、あの、梅雨が始まりますと、雨が多いので、あの、室内の中でのテント村、例えば、ベストなのは、例えば東京ドーム。あの中に巨大なテント村を作ったらですね、あの、温度も一定ですしね、トイレもあります、電気もありますし。ですから、本当、あの、新型コロナに対応した避難所っていうのは、もう前もって準備しとかないと、災害が起きてからでは、間に合わないわけですよね。
小池都知事:はい。ま、この、あの、熊本大地震の時は、あの地震の時もね、野口さんの、テントを活用した活躍、よく、あの、知られているところです。また、あの、コロナで、これだけの人々が、あの、行動ですね、抑えてるところに、いつ何時、どのような災害が起こるかわからない。その意味では、あの、体育館などの避難所ですね、よく、密にならないための研究もしっかりしておかなければならない。ま、そういう意味で、非常に具体的なご提案頂きました。ありがとうございます。ところで、野口さん、今、あの、ずっと、ステイホームですけども、どんな生活されてるんですか。
野口氏:まあ、あの、家の中で運動してますけれども。あの、後はですね、あの、家事。例えば食事ですね、3食、ほぼ僕が作ってますね。あの、やっぱりそこの役割分担しませんとね、ですから、よく、コロナ離婚って言われているじゃないですか。それを防ぐにはですね、男の人がちゃんと料理して、で、完璧に風呂の掃除もして、で、カミさんの靴も磨いて、ということだと思うんですよね。あの、家でゴロゴロしちゃいけないってことですね。あと、あの、特に、年配の方には、お伝えしたいんですけれども、これなかなか家から出れなくなると、やっぱし運動不足になると。特に、人間の体というのは、足に筋肉が多いですね。で、足っていうのは、ポンプなんですね。いわゆる、筋肉があってポンプの役割果たしてまして、歩かなくなると足の筋肉が落ちるわけですね。足の筋肉落ちると、血液の血流が悪くなって、今度は足がむくむんですね。そこから体調崩すんですね。ですから、あの、足腰を鍛える、四股を踏むということも良いですし、マンションの方は、エレベーターを使わない。エレベーターこそ、あの、3密ですからね。できるだけ階段を使うとか、あの、スクワットするとかですね、あと、足踏みするとか。あの、特に足を意識したてですね、本当に足が弱ると、全身が弱っていくということなんですが、僕は足を意識してます。
小池都知事:なるほど、今日はもう、具体的な提案からそしてアイデアから、頂戴をいたしました。野口さん、ありがとうございました。どうぞ、また、山登ってください。ありがとうございました。アルピニストの野口健さんに、お話を伺いました、ありがとうございました。
さて、それでは続きましてですね、あの、宿泊療養施設、今日もですね2つ、2箇所、新しくスタートいたしました。えー、そのうちの一つ、今日はですね、朝から宮坂副知事とともに、そのうちの一つの、アパホテル&リゾート両国駅タワー、こちらを視察をして参りました。というのもですね、都の職員が、そこで、あの、色々と、あの、お世話させて頂いてるわけですけれども、えー、この、感染した方々との接触をいかにして避けるか、ということも一つの大きなテーマになるわけで、そこで、えー、ロボットが出現いたしております。お掃除ロボット、お出迎えロボット、入居者の日々の体調変化を記録する健康管理アプリも作りました。え、このような現場の状況をちょっとご紹介をしたいと思います。ご覧ください。
≪動画が流れます≫
小池都知事:はい、ということでですね。こういうロボットがですね、あの、療養施設、ま、ホテルですけども、そこで感染者の方々が約2週間、えー、滞在をされることになるんですが、ま、逆にこういう存在がですね、ストレスも、発散をするような、あ、そういうお役にも立てるのではないかと思います。
それからもう一つ、今日ご紹介したいことがございます。それはですね、皆さんよくご存知の、えー、こんまりさん。片付けコンサルタントのこんまりさん、近藤麻理恵さんに、外出の自粛している間にですね、ご自宅で、少しでも充実した時間を過ごしてもらう。この際片付けしちゃうということで、その紹介を、ポイントを紹介していただくと、いうことでございます。で、先週こんまりさんの動画コンテンツを掲載しますよと、いうお話をさせて頂いたら、あの、早く見たいとか、いつ掲載されるのかと、大変多くの声を頂いたんですね。で、全体は10分ほどなんですけれども、ちょっとその中のさわりの部分をですね、ご紹介をしたいと思います。えー、ご覧ください。
≪動画が流れます≫
近藤氏(動画):皆さんこんにちは、片付けコンサルタントの近藤麻理恵です。今日は、ゴールデンウィーク、片付けたいという方に向けて、お片付けのポイントについてお話したいと思います。また片付けのポイントというのは5つあるんですね。一つ目、まず一番片付けをする時に、一番初めに考えるべきこと。普通皆さん片付けをすると言うと、こう何から始めたらいいんだろうとか、とにかく物を捨てなきゃ、というふうに考えがちなんですけれども、まず一番初めにやるのにオススメなのは、理想の暮らしを考える。
小池都知事:良いとこで切れました。えー、ちょうどこの7時からですね、東京都のホームページで、えー、ステイホーム週間のサイトから、アクセスが可能となりますので、え、野口健さんも、いま食い入るように見ておられましたけれども、是非そちら、ご覧いただければと思います。
それからですね、もう一つ、コロナ対策で、東京かるたを作るということで、募集いたしましたらですね、えー、多くの方々から、こう、頂きました。あ、こっちか、はい。ちょっと小さくて見えないね。はい、じゃあ今度、むしろこっち。え、これはなんだ、あ、愛してる、家族のために、距離をあけ。ということで、Tシャツまでできてしまいました。えー、これを、かるたでですね、あの、オンライン、そのままダウンロードしていただければですね、あの、お家でかるたで、あの、いろいろと学べますので、仲間とは、オンライン乾杯、今風さ。とかですね、その他、え、このステイホーム週間で気をつけていただくことが、かるたになっていますので、ご自宅で遊びながら、このステイホームの意味を、よくお考えいただければと、このように思います。これダウンロードできますので、後でご覧いただきたいと思います。
それからまた嬉しいお知らせであります。ちょうど先週の金曜日に、読売巨人軍から、マスクと除菌シート、寄贈をしていただいた。で、今回ですね、さらに、自宅で皆さんがトレーニングができるその方法を紹介する、動画がご提供いただきました。同じ読売巨人軍からです。で、実際に選手も行なっているトレーニングをですね、自宅でできる家トレ、家トレとして、球団コーチが実演付きで紹介をするものであります。えー、ということで、ありがとうございます。えー、是非ご覧頂いて、体を鍛えて、あの、足腰を鍛えろと、野口健さんも言ってくれました。是非、活用していただきたい。
それから、こちらはですね、もう現実の、ドカンとご寄附をいただいたわけでありますが、えー、読売巨人軍の原監督他の選手の5名の皆さんから 5,000万円のご寄附いただいたわけですけど、さらにこれ、こちらにですね、岩隈久志選手からも1,000万円のご寄附お、申し出がありました。ありがとうございます。え、こちらの方はですね、ウイルスの感染症と戦ってる、最前線の医療現場の皆様方のための、物資の購入などに、活用させていただくこととなっております。
え、さて、ステイホーム週間、え、これから後半が始まります。で、この放映後に、昨日に引き続いて、アスリートの皆さんからいただいた応援動画、放映をいたします。ご覧くださいませ。で、ステイホーム週間ポータルサイト、たくさんの応援メッセージ掲載していきますので、ぜひ、こちらの方の動画をご覧いただければと思います。この連休中、STAY HOME、STAY in TOKYO、SAVE LIVES。どうぞ、皆さんとともに、このホームステイ、ちがう、ステイホーム週間、え、お家で頑張ってまいりましょう。ご視聴、誠にありがとうございました。
以上 文字起こし㈱InStyle
ご自由にご活用ください。
但し、誤字脱字誤記載等、ご自身で確認をお願いします。