4月24日 14時頃 小池都知事 会見 文字起こし

小池都知事:それでは、本日の記者会見始めさせていただきます。え、まず、コロナウイルス感染症に関しててありますが、え、感染者数の方は依然高水準で推移を続けております。昨日は、お伝えした通り134名が感染が判明。そして昨日までの累計でですね、えー、失礼、え、昨日までの累計で、3,572名となります。え、それから、あの、詳しい中身で申し上げますと、入院中の方がですね2,548名、ここには入院調整をしておられる方、宿泊療養中、それぞれの方が、含まれております。で、宿泊療養中の方が203名でございます。それからあの、退院者数でありますが、これは、この、調査している時点で、937名。え、そして亡くなられた方、昨日は岡江久美子さんがお亡くなりになりました。あ、岡江さん含めまして87名と、なっております。え、また昨日時点の詳しい状況でありますけども、入院中の方、今あの数字もそうでありますけれども、2,548名、あ、先ほどお伝えした通りですね。

え、それから、今回ですね、都議会の臨時会におきまして、緊急対策第4弾に伴います補正予算で、4月22日に議決を頂いたところでございます。で、この補正予算を速やかに執行するなど、感染症の拡大を阻止する。そしてまた、経済活動、都民生活を守り抜くために、都庁の総力を挙げて、取り組んで参ります。で、都におきましては、無症状や、軽症の方、新型コロナウイルス感染症の方々の受入施設ですけれども、あの、ホテルにおいて、宿泊施設ということで、えー、これまで先週までに、3つのホテルで1,500を超える部屋数を確保いたしまして、順次受け入れを始めているところであります。で、昨日も加藤厚生労働大臣が、朝のうちの一つ、御視察いただきました。それからまた、西村経済再生担当大臣、え、こちら加藤大臣と西村大臣、え、お二方にですね、入院治療が必ずしも必要でない、軽症者の方々は、病院外での療養を、家庭内感染などを防止する観点から、原則として、宿泊施設における、療養を、国としてお示しいただきたいと、要望してまいりました。

で、この件について、あの、先ほど申しましたように加藤大臣が、宿泊療養を基本として考える旨、方針を示していただいたというところであります。で、都としましてはさらなる宿泊施設の確保を、するために、先週、公募をいたしました。そしてご協力いただける宿泊施設事業ということで、多くの事業者の皆様が手を上げてくださいましては、ま、合計で228施設、22220室、2並びになりましたが、提供の申し出がありまして、えー、感謝申し上げるところでございます。今後ですね、4月中を目途といたしまして、一定規模以上の部屋数を持つ、宿泊施設の事業者から、順次調整を始めて、えー、そして調整を進めまして、感染者の状況に応じて、宿泊施設を開設をいたしてまいります。これまでも、導線をどうするかとかですね、あの、クリーンなところとそうでないところ、導線などそれらの整備をし、また、あの職員の方も、これまでの、ま、経験などをうまく、こう、バトンタッチしながら進めているというところであります。

えー、明日から実質、連休、大型連休が始まります。で、今一度皆様に思い出して頂きたいんですが、もう、単純な話、ウイルスは人と人との接触で広がると、いうことから、接触を8割削減すると。そのために、どれだけ外出を抑えられるかということで、この連休が正念場だ、このことについて何度も申し上げたところであります。で、今の皆さんの行動が、2週間後の相対としての数字となって現れるわけであります。で、明日4月25日から5月の6日まで、12日間ですけれども、これを、命を守るステイホーム週間、お家にいましょう週間、え、STAY HOME、SAVE LIVES。命を守る週間として、企業の休業や、都民の外出の抑制などを、一層高める、また一層進めるための取り組みを展開をしてまいります。で、この命を守るステイホーム週間でありますけれども、第一に、在宅を進めるために、都民の皆さんや企業への皆さんへの呼びかけの強化。第二に、在宅を楽しんでいただくための、外出抑制の仕掛けづくり。第三に、首都圏で連携協力した広報、キャンペーンの展開ということでありまして、これらの三つの取り組みをパッケージにいたしまして展開をいたします。

具体的な取り組み内容でありますが、今日の5時、え、15時ですね、3時に、東京都の公式ホームページ内に、特別のポータルサイトを開設いたします。STAY HOME、お家にいましょう週間、ポータルサイト、こちらをご覧いただきたいと思います。また、昨日の会見で、お伝えした通りですね、あの、色々な、コンテンツをですね、動画などですけども、これを準備をいたしまして、え、例えばこの間、連休中にですね、この際、大掃除しようという方々、是非、ここはですね、あの、こんまりさん、近藤麻理恵さんの、この、ま、やり方、などをですね、学んでいただけるような、そういう動画を載せさせていただきます。それから、あの、パラリンピックで、バリアフリーを徹底しましょうということで、パラバリ懇って、あの、会議体がございましたが、そのメンバーでいらっしゃる、五木ひろしさんや大黒摩季さん、それから歌手の倉木麻衣さん、はじめとする方々に、あの、歌のパフォーマンスや、メッセージの動画を掲載をさせていただく、この予定に致しております。で、その他様々な、魅力的なコンテンツ多数掲載しておりますので、是非ご覧頂きたい。また役立てていただきたいと存じます。

え、都民の皆様方に改めてのお願いでございます。スーパー、そして商店街での、3つの密を解消するために、毎日のお買い物、昨日も申し上げました、3日に1回程度に、お控えいただきたいということ。それから食料品など、十分供給されておりますので、必要以上の買いだめなど、なさらないようにお願いをいたします。え、それからコロナ対策として、やらなければならないことを覚えやすくするために、このステイホーム週間を使いまして、コロナ対策いろはかるた、え、これでですね、色々なすべきことを、考えていただきたい、行動していただきたい、ということで、皆さんのアイデアを、募集をいたします。えー、日曜日の、5時ぐらいまで、え、募集しておりますので、ポータルサイトの方に申し込み先を書いて参ります。

それから、えー、例年ですとですね、たくさんの方がお出かけを楽しむ大型連休でありますが、今年はですね在宅で、楽しみを見つけていただくということで、不要不急の、帰省やレジャー、旅行など、他の道府県への移動の自粛を強く、お願いを申し上げます。で、このことは1都3県共同のキャンペーンとして、埼玉、千葉、神奈川からも、県民のみなさんに呼びかけていただきます。また都内におきましても、西多摩地域の奥多摩町、そして檜原村、伊豆諸島、小笠原諸島、全ての町村におきましては、これはですね、観光で持っているところ、でありますけれども、苦渋の決断になります。観光で、この不要不急の来訪を、自粛してくださいというお願いを出しておられます。

で、高尾山のケーブルカー、またリフト、これが運休となります。あきる野市、観光地を抱えてるわけですけども、これらの自治体でも、観光施設の臨時休館が行われるということであります。ハイキング、それからキャンプ、バーベキューなど、野外でのレジャーなら大丈夫と思われるかもしれませんが、そうした一人一人の行動が結局、結果として 3密の状態を引き起こす可能性があるということでございますので、観光地や行楽地への外出、お控えいただきたい。そして自宅でお過ごしになること、重ねて強くお願いを申し上げたいと存じます。

次に感染拡大防止協力金でございます。あの、22日にポータルサイト、こちらを開設をいたしまして、受付を開始、受付の方も始まっております。で、本日のお昼の時点でありますけれども、7,583件、この申請をいただいております。外出避けるためにもですね、ぜひポータルサイトから、オンライン申請をしていただければと存じます。またあの、郵送、都税事務所などでも、えー、お受けしておりますので、お早めにお申し込みを頂きたいということであります。


それから、最後にですね、私の方からお伝えするのはですね、あの、嬉しい話でございます。今回プロ野球の読売巨人軍、東京ベースです、言うまでもありません。皆様方から、新型コロナウイルス感染症対策として、その、ためにですね、寄付金とマスクなどのご寄贈をいただく、というお申し出がありました。で、感染症対策の最前線で奮闘する、都内の医療現場などへの支援のために、原監督、阿部二軍監督、及び、坂本選手、丸選手、菅野選手、皆さんからですね、合計5,000万円、ま、お一人ずつ1,000万円拠出してくださいました。このご寄付を頂くこととなりました。誠にありがとうございます。え、加えまして、読売巨人軍から、医療用などのマスク4万枚、それから除菌シート、3,000パックをご寄贈いただけるということでございます。で、このご寄付いただきました資金は、今後、え、都内の医療機関などで使用させていただき、マスクの購入などにも活用させていただく予定となっております。改めて、温かいご支援に対しまして、厚く厚く御礼を申し上げたく存じます。そして今回、この監督と選手の皆様方から、応援メッセージも動画でいただいてるので、ちょっとご覧いただきたいと存じます。

≪動画が流れます≫


動画:東京が今、大変なことになっています。我々で、何かできることはないか。医療関係者、医療機器、医療用品に、役に立ててもらおう。医療従事者の方に、感謝と敬意を込めて送ります。医療機関はじめ、色々な分野で、最前線で戦っている皆さんに、心から、感謝とエールを送りたいと思います。治療に携わる皆さんの懸命な働きを、一緒に応援していきましょう。大勢の感染者の命を守る戦いを続けている医療スタッフの皆さんに、心から感謝します。コロナに負けずに、一緒に頑張りましょう。厳しい状況の、医療現場のために、少しでも力になっていきたいと思っています。皆さんもぜひ、支援の輪に加わってください。頑張ろう、東京。


小池都知事:はい、ということで、あの、素晴らしいメッセージもお寄せいただきました。このホームステイ週間、2週間頑張ることで、プロ野球も、また、無観客ではなくて、みんなで楽しめるような、そんな日を迎えるためにも、この2週間、特に、皆様方にはご協力を頂きたいと、このように思います。また、巨人軍の皆様方に心から、改めて感謝を申し上げたいと存じます。私から以上です。

記者:幹事社から1点だけ質問があります。今日、大阪府の吉村知事が、休業要請に応じないパチンコ店の店名を公表することになっております。その受け止めと、東京都としてどのような対応を取るのかどうか教えてください。

小池都知事:本件につきましては、きのう西村大臣のほうからも手続きを変えた件についてお知らせいただいております。それからパチンコ店については、都民の皆さま方からいろいろとご連絡いただいております。営業を続けているパチンコ店があるという情報ですけれども、これまで約200件、96店について寄せられております。現在、個別の店舗につきまして営業の確認も行っておりまして、確認ができました41店に対しましては電話での休止要請を行ったところであります。そして本日付ですけれども、15の専属チームを編成しまして、あしたから現地確認を行って、必要に応じながら個別に要請を行うところであります。その上で今後、文書による要請、それから現地確認を重ね、4月28日には、来週ですけれども、協力いただけない店舗については特措法の第45条第2項に基づく要請、そして店舗名の公表を始めていきたいと、このように考えています。

記者:ありがとうございます。質疑応答に移ります。各社さん、知事の指名を受けた上で質問してください。

小池都知事:ちょっとごめんなさい。あと2本、質問の前に2本、私のほうからお伝えする件。今回のステイホームとコロナの件だけでお伝えしましたので、加えさせていただきます。それでは芸術文化活動の支援事業についてであります。こちら、ごめんなさい。さっきのその前、ちょっと飛ばしちゃったですね。口座の件も。少し戻してもらいましょうか。すいません、いろいろお伝えすることがありましたので。先ほどの読売巨人軍のご寄附に関して、この温かいご支援をいただいていることをきっかけとしまして、この感染拡大が続く中で、また都民や企業の皆さん、団体の皆さんからのご寄附など、マスクなどのご寄附もありました。たくさんの支援をいただいておりますので、そこであらためて、東京都として、守ろう東京、新型コロナ対策医療支援寄附金という口座を開設することにいたしました。また、ご寄附いただいたお金につきましては、感染拡大防止のために最前線で力を尽くしている都内の医療現場のための物資購入に活用させていただくと。口座の開設日、口座番号などの詳細は、またあらためてお知らせを申し上げます。

という、このような形で、このコロナ対策というのは本当に皆さん、都民の皆さんや事業者の皆さん、プロ野球の選手の皆さん、いろいろのご協力を得て進めていきたいと存じます。それから先ほどの、これで終わりかな。で、先ほどの芸術文化活動の支援事業についてであります。これは「アートにエールを!」ということでお知らせでございます。このコロナウイルスの関係で多くの公演、そしてまた、イベントなど、延期、そして中止を余儀なくされているわけです。で、アーティストの皆さんやクリエーターの皆さん、スタッフの方々も活躍の場が失われているわけですね。こうした中で東京のアート、文化の火を絶やさないために、アーティストやクリエーターの方々が創作への意欲を失うことなく活動を継続してもらうということが必要でございます。そこで芸術文化活動を幅広く支援するということで、緊急対策を設けました。で、アートにエールを、東京プロジェクトという命名をさせていただいております。具体的には、個人や少人数のグループのアーティストの皆さんから自由な発想に基づく企画で制作されました動画の作品を幅広く募集するというものです。作品の条件として、3密を避けて自宅などで制作された5分から10分の新作、また、未発表の動画をお寄せいただく。そしてご応募いただいた作品については発表の場といたしまして専用のウェブサイトに掲載をいたします。

そして掲載された作品には、都から出演料といたしまして1人10万円。1作品について上限100万円をお支払いするというものであります。動画の著作権はアーティストの皆さんに帰属するものといたします。応募対象者としましては、プロとして活動しておられる音楽家の方、俳優さん、舞踏家、画家、アーティストの皆さんに加えまして、あと、演出家や脚本家、音響、照明といったクリエーターやスタッフの方々も含めております。動画作品ですけれども、ウェブで公開するので多くの都民の皆さんにもご覧いただける、楽しんでもいただけるということであります。まず5月の15日から応募者情報の登録を行っていただいて、その上で5月の20日から動画作品の企画を応募いただくこととなります。動画を作成しなくちゃいけないとなりますからね。いずれも専用ウェブサイトでの手続きとなります。今回の対象となります制作活動、そして動画作品のイメージをお伝えするために、ちょっとサンプル動画、ダイジェスト版でご覧いただきたいと思います。こんな感じで送っていただければというものであります。

≪動画が流れます≫

小池都知事:なかなか素敵です。ほかのサンプル動画も、東京動画のステイホーム週間コーナーで見られるようになりますので、都民の皆さまにも今日からお楽しみいただけます。ぜひご覧いただければと思います。それからもう1本ございましたので、お伝えをいたします。

去年も災害続きだった。コロナのことばっかり考えていると去年のことを忘れそうですけど、去年も大変でした。台風15号、19号、東京をあちこち荒らして去っていきました。で、10月の台風第19号ですけれども、これによって奥多摩町日原地区。あそこはがーっと道路が削られました。それから多摩川に架かっております日野橋、これも橋脚がかなり危ない状況になったということなんですが、交通がなんとか取り戻せることができたということであります。台風第19号、国内各地で非常に大きな爪跡を残した台風でありましたけれども、こちら、向こうですね。奥多摩町の日原地区の都道になりますが、当時、私も現場を確認もいたしましたが、道路崩落があって、もう取り残されると、孤立するということで、ドローンを飛ばして薬品を届けるなどの試行もいたしました。それからこちら側のほうは立川市と日野市の間に架かります日野橋で、橋脚が沈下をしまして、路面に大きな段差が生じたというものでありますが、それぞれ通行止めになっていたり、仮の道路というか、通り道を造ったりしたわけですけれども、今回、日原街道においては急峻な地形で、迂回ルートの確保も困難な状況でありましたが、地域の方々の生活の確保という観点からも仮設歩行者用道路、そしてまた、地域の皆さま方の協力もあって今回、復旧工事が完成したと。完成というか、取りあえずできてきたと。今回、大型車両を除いて、これによって一般車両、それから緊急な車両などの通行も可能となって、仮設道路の工事が完了したということであります。

5月7日の午前10時に通行止めを解除。これによって日原地区の皆さんが以前のような買い物や通院など、自動車を利用できるようになったということであります。そして、とはいえ観光で行こうということは、ゴールデンウィーク中はお控えいただきたいと。この日原地区以外の方々ですね。それから地域の交通の要所だったのが、この日野橋であります。早期の交通開放を目指して新しい橋桁に取り換える復旧工事を進めてきたわけであります。ようやくこの復旧工事、完成しました。5月12日の火曜日の午前10時に通行止めの解除になります。復旧工事中は迂回して通行をお願いしてまいりましたが、日野橋の機能が回復したことによって地域の皆さまの円滑な交通の確保ということになります。これによって台風第19号によります都道の通行止めはすべて解消ということになります。都民の皆さんにはご協力いただきましたこと、あらためて感謝を申し上げます。ということで2つ、2本お伝えするのを落としてしまいました。失礼しました。それではあらためて質問に戻ります。どうぞ。

記者:大きく2点、伺いたいと思います。1点目がコロナの関係で、埼玉県内なんですが、自宅療養中の方が容体急変して亡くなるというケースがありまして。今朝、加藤厚生労働大臣も全国の自宅療養中の感染者の数を調査、把握したいという方針を示されました。東京都内の自宅療養されている感染者の数、きのう現在でよく分かってないと伺っているんですが、数の把握だったり自宅療養の方への今後の対応をどのようにしていくかという知事のお考えをまず伺いたいのと、もう1点が、冒頭発言にあったんですが巨人軍の寄附金の5000万円の使い道、もうちょっと具体的に決まってたらお聞かせ願えますでしょうか。

小池都知事:巨人軍の皆さま方のご寄附、あらためて感謝申し上げたいと思います。基本的に医療従事者をサポートする、そのような資金とさせていただきたいと考えております。それから最初のご質問ですけれども、自宅療養中の方がお亡くなりになるなどの、そのような事態もあったかと思いますが、これは以前から東京都として宿泊療養にぜひとも、両方、どちらかを選べるという形ではなく、むしろ家庭内感染の問題もありますので、宿泊療養をより国としてお勧めいただけるほうが感染の拡大ということについて安心できるのではないかと申し入れを何度か行わせていただきました。

実際に現場も見ていただいて、医療的なケアの確認もしていただけたかと思います。それによって宿泊療養のほうに移っていくと。それから、退院者の数がこれまでなかなかつかめなかったんです。それは各保健所のほうで日々の新しい人たち、それから疫学調査などなど、もう本当に抱えて、大変なご苦労をされておられるということから、退院数というのはなかなか割り出せなかった部分もございます。それと同様に、ご自宅におられる方についての数字については、あらためて確認が必要かと、このように考えております。

記者:すみません、寄附金なんですが、マスクとかもろもろの購入費とかも含めて医療従事者への支援ということですか。

小池都知事:いえ。私が理解しておりますのは、それぞれ今日は5人の方が1000万円ずつお出しいただいたということと、それと、これは選手や監督の皆さん、あと読売巨人軍のほうからマスクなど現物等でご協力をいただき、あ、読売さんでしたね。どうもありがとうございます。

記者:先ほどの質問の、幹事社質問の答えにあったパチンコ店の45条に対する要請と事業所名の公表について伺います。店舗名の公表について、知事としてはどういう目的、趣旨で行いたいというふうにお考えでしょうか。要請に従わなければ公表という形に実質的になっていると思うので、そうなると圧力というか、実質的に懲罰のような意味を持つ可能性もあると思うんですが、それについての認識をお聞かせください。あとすいません、もう1点なんですが、きのうの会見でスーパーの混雑緩和のためにお客さまをイニシャルなどで分けて、時間帯を指定するような案について検討したという説明がありましたけれども、これについて、最終的にそういう手法を紹介したり導入しなかった理由について、何かあれば教えてください。

小池都知事:あとのご質問ですけれども、案としてはございましたが、しかしながら、あまり複雑だと伝わりにくいんじゃないかということで、そして今回のように3日に一度という形で分かりやすくお伝えをしたということであります。それからパチンコ店に関係いたしましては、これはやはり今回の仕分けといいましょうか、法律に基づく仕分けをした上で対象になる、ならない、それぞれ分けたところでございます。そういう中で使用停止要請を個別にするということで、法律にのっとった形で進めていく。また、国との連携も取りながら今申し上げたような流れの中で、28日には特措法の45条第2項に基づく要請、そして店舗名の公表を始めたい。法律にのっとって進めていく。これもすべて感染症の拡大防止という観点からの判断でございます。

記者:学校の休校措置に関してなんですけれども、今日、愛知県が5月末までの休校の措置の延長を発表したんですけれども、国の緊急事態宣言の動向等々を見ながらということになるとは思うのですが、都として判断する期限であったり、判断に必要な条件等々あればお聞かせください。

小池都知事:これは非常に大きな課題だと思います。お子さんにとっても、また、保護者にとっても。そして5月7日でありますけれども、要は6日の次の日でありますけれども、5月6日まで見ないと精緻な判断がというような専門家のお言葉もありますけれども、やはり皆さん、このあとどうなるのかご心配かと思います。そこで事前に学校、そして保護者に十分な周知を行うっていうことも、今といいましょうか、できるだけ早くお伝えしておかねばならないということとして、教育委員会のほうから5月7日という、それから8日は子供たちを登校させない日として設定をするということで学校に周知をしたという、このように聞いております。

今後、都立学校、これは都立学校でございますけども、今後の都立学校への対応については国の緊急事態宣言の状況などを踏まえまして、教育委員会が決定をするという運びとなっておりますが、いずれにしましても5月6日までの宣言期間、そして翌日が木曜日、金曜日で、7、8となるわけでありますので、この2日間については教育委員会のほうから都立学校について、7、8は休校と。これは子供たちを登校させない日という位置付けでもって、7、8は休業という形になります。ごめんなさい、後ろ。

記者:先ほど感染拡大防止協力金について、今日の昼までに7500件余りの申請があったとおっしゃってましたが、申請書類の記入がなかなか分かりづらいという声が出ていたりとか、結局申請があっても不備があると確認に手間取ってしまうことにもなりかねないと思うのですが、都として何か改良点などを考えられているのか、お聞かせください。

小池都知事:今日の時点でもオンライン申請や、それから都税事務所にお持ちになったり、また、こちら、新宿の都庁までお越しになったりという方、それぞれであります。それで今回は書き方なども含めて、また、納税される際に、例えば税理士さんや、また、公認会計士、中小企業診断士の皆さんと相談して、そして納税事務等をなさっておられる方々については、またいつもの方々にご相談していただくことによって書類のチェックがスムーズに進むということで、かなり多くの方々はその制度を使って、そのようなサポートを使って提出しておられます。そうしますと、都庁としましてもチェックをする、またあらためてチェックをするわけでありますけども、書類等についても。やはりそういう方々にまず見ていただいているということは、非常にあとの作業もスムーズに進むということでございますので、これらの皆さんのサポートを受けていただくのが結果として、よりスムーズに支給を行うことにもつながってくると、このように考えております。

それから、これが、これは新型コロナウイルス感染症に係る緊急支援策というパンフレットになっております。これの中には東京都の今回の協力金について、それから国のほうのさまざまな今回の支援材料等あります。都と国が、制度的に、お使いになる方からすれば、都民の皆さま、事業者の皆さまからすれば、国の制度や都の制度を有効に利用していただけるということで、一目でお分かりいただけると思いますので、これらもやはりオンライン等で入手できますので、ぜひ活用していただいて、この苦しいコロナの感染症の経済にもたらす、そしてまた、それぞれ事業をなさっている方々の現場にもたらす非常に厳しい状況を、これらを有効にご活用いただければと、このように思います。またお分かりにならない点、分かりにくい点などにつきましては、今申し上げましたような方々にアドバイスを請うていただければと、このように思います。

記者:知事が家にいましょうというメッセージをかなり強くおっしゃって、このことはかなり広く知れ渡ったと思うんですけれども、その一方で、コロナの感染者だとか医療従事者、それからその家族という方々が不当な扱いを受けたりとか、あと差別的な言葉を投げつけられたりっていう事例が出てきています。こうした人権問題に関してどう対応するのかということと、それから、この先、感染が終息しても社会の分断みたいなものを生んでしまう可能性があると思います。寛容さが失われてきている現状っていうことについて知事のお考えを示していただければと思います。

小池都知事:医療従事者の皆さんは、自ら命をさらして感染者の方々の治療やお世話に当たっておられるわけで、尊敬以外の何物でもないと、このように思います。一方で、そのお子さんが例えば保育施設などに来られたら、保護者の方々が自分のお子さんの心配をして、非常に差別的な扱いを受けるというような事例についても聞き及んでいるところでございます。非常にそれらについては悲しい、また、人権という感覚からすれば非常に恥ずべきことだと、このように考えております。世界各地では医療従事者に対して、一定の時間に拍手をみんなで送るというようなキャンペーンなども行われております。東京都でも、先日も、これをずっと、ライトアップで、ブルーで示すことによって医療従事者への皆さんへのエールを送っているところであります。

同じように、エッセンシャルワーカーと呼んでますけれども、この社会生活を円滑に行うに必要な、不可欠な方々、お仕事に当たっておられる方々については、例えば子育ての最中の方々もベビーシッターも活用していただくなど、かなり細かく見ながら制度的にも整えてきている。制度は整ったけれども、あと心の問題ということで言うならば、やはり医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちをみんなで共有していただくようにキャンペーンなども、これからも張っていきたいと考えております。今テレビコマーシャルでも、駒込病院の今村先生をはじめとする従事者の方々をフィーチャーしたコマーシャルなども流させていただいておりますが、都民の皆さんにはぜひ、医療従事者こそ、このコロナウイルスに社会が、東京が打ち勝つための非常に重要な存在であるということをあらためてお知りいただければと、このように考えております。

記者:ごめんなさい。感染者の方、それからその家族についてもちょっと触れていただければと思うんですが。

小池都知事:感染者の方々も、1日も早く治癒されることが必要だと思います。と同時に、退院された方についても、先ほど数字を申し上げました。退院された方々についても何か、そのあともずっと感染者というレッテル貼りをしないで、そして、健康になったことをむしろ皆さんで喜ぶぐらいの気持ちを持っていただければというふうに思っております。

記者:毎日、夜に都が行っている感染者情報の発表についてお伺いしたいのですが、知事がご存じか分からないのですけれども、死亡事例の説明について、当初と比べて最近ではほとんどお亡くなりになった方が感染者リストの何番なのかっていう情報を示していただけていません。遺族の合意がないっていう理由とのことなんですけれども、亡くなった状況だけじゃなくて、年代や性別まで明かされないケースも出てきています。今後、埼玉県のように自宅待機中に亡くなったり、若い年代の方が亡くなったり、注意喚起のためには報道すべき事案も起きかねないと思いますけれども、そうしたケースである場合には個人情報を配慮した上で、都として最低限の説明はしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

小池都知事:最初に仰ったとおり、個人情報ということでお亡くなりになった方々のご遺族の納得といいましょうか、これについて、できる限り頂戴するようにしています。また、それは知らせるべき、これは社会的な意義があるということ、意味があるんだということについてもご理解いただくように現場では努力をしているところでございます。できるだけ、そのことについては社会的な方、また感染症という課題について、できるだけ公表が必要ではないかと考えております。ただ、現場ではそういう苦労もしているということであります。

記者:念のためにお伺いしたいんですけど、都内では30代以下の方ですとか、自宅療養中の方が亡くなったりしたというケースはないということでよろしいですよね。

小池都知事:今、手元には数字はございません。じゃあ一番後ろの女性の方。最後です。

記者:今、パチンコ店については休業要請に従わないところの名前を公表されるご予定だということですが、それ以外の業種でもそのような対応をなさる予定はありますでしょうか。

小池都知事:現時点で、業種ということでは考えてはおりません。というか、いろいろな情報等もいただきながら、今、守っていただいているのか、いないのか、そしてまた、それが感染症に対しての影響の度合いはどうなのかなどなど、総合的に考えて進めていくものだと、このように思っております。いずれにせよ私どもはなんのためにやっているかというと、感染症を拡大させないための仕分けもしたわけで、また、休業もお願いをしてご協力をいただいているという、その観点から、すべてそこから判断すべきだと、このように考えております。以上です。

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