4月23日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿、東京都庁、都知事の小池です。ほぼ毎日18時45分から、新型コロナウイルスに関します東京都の最新情報、ライブでお届けをいたしております。金曜日、明日ですね、英語でも放送致します。1日も早く平穏な日常、あの日を取り戻すために、東京都民の皆さんと共に、感染拡大、ストップして参りましょう。

え、さて、今日の最新の数字になります。18時の時点で陽性者が今日は134名。うち濃厚接触者が49名、海外渡航歴のある方は本日はおられません。その他調査中が85名となっております。で、軽症者の宿泊施設への移動ですが、今日は23名となりまして、累計では343名。え、それから、退院された方でありますけれども、累計でいたしますと930名となっております。え、さて、今日は残念ながら6名の方がお亡くなりになっております。え、4月の6日から入院、療養されておられました、女優の岡江久美子さんも、この中の一人となりました。お亡くなりになられました方々、ご冥福を心からお祈りを申し上げます。

さて、今日はゲストを、お呼びをいたしております。東京都立駒込病院の今村顕史(いまむらあきふみ)先生です。今日は、あの、ビデオチャットを通じてのお話となります。今村先生よろしくお願いをいたします。今村先生は感染症科の部長として、現場の第一線で、この、新型コロナウイルスへの対応を行っていただいているわけでございます。今日もですね、ありがとうございました、午後都庁で、有識者会議を開きまして、今村先生はそこの、有識者会議の有力なメンバーとして、現場の声を私どもにアドバイス頂いて、届けて頂いてるということであります。先生、今日はですね、都立駒込病院、え、患者さんの受け入れ状況、院内の体制、そして感染への予防策について伺いたいと思いますが、えー、依然としてですね、感染が続いている、そしてこの、感染症、老若男女問わずに感染している。え、若い世代の方でも急に重症化すると、いうことを聞いております。この感染症の特徴を強さについて教えていただけますでしょうか。

今村氏:はい、えー、この新型コロナウイルスの感染症は、えー、感染症をずっと見ていた我々にとっても、非常に厳しい感染症です。え、まず、このウイルスは、非常に肺炎起こしやすい。え、皆さん日常見ているインフルエンザは、ウイルスそのものでここまでの肺炎は起こしません。このコロナウイルスは、かなり初期からですね、あの、肺炎を起こす。で、それが、え、重症、重篤、えー、かなり急速にですね、肺炎が進む。で、特に重篤、重症になってから、呼吸器が必要となる、重篤な状況になるまでのスピードがですね、やはり僕たちから見ても、え、ま、厳しいなと思うぐらいに、進行が早いというのが、ま、特徴であります。その一方でですね、えー、8割の方は軽症という報告があるわけです。で、やはり僕達見てる中でも、本当に軽い、軽症の人もいます。ただこの軽症の人が多いということは、一方では、この感染症の難しさを出しています。で、軽症の人も、え、鼻もしくは喉のところに多くのウイルスを持っており、え、感染をすごくを広げるんですね。だから一方で、この感染症は、軽い人も多くいて、感染を広げやすいっていうことで、多くの人が感染してしまう。そうするとその中で、一定の割合で重篤な人が、積み重なってしまうという、そういう厳しさを持っています。

小池都知事:あの、実際に、この、かかった方で、だけど、無症状の方がいられる、おられるわけですね。え、その無症状の方が、だけど、PCR検査を受けられて。でも、なかなかそこのきっかけがつかみにくいと思うんですけれども、えー、どういう段階で無症状から軽症に、ポンって変わるんでしょうか。

今村氏:えー、あの、ま、症状が出始めのところは、比較的ゆっくりです。で、ま、あの、最初の一週間ぐらいの間は、まあ、あのー、例えば自宅で見られるぐらいの症状のことが多いわけですね。で、検査の機会っていうのは、リズムは、4日とかを目途って言ってましたけれども、4日ぐらいのところで、発熱が続いていたりして、そこのところから、例えば4日から7日ぐらいの間に、軽くなる人が、どこかにピークがあって良くなり始めます。一方で、そこが一向に良くならない、なおかつ、息切れ感などが出てくる人は要注意。そこから今度は7日から10日ぐらいにかけて、ま、肺炎として進んでくる人が多くなるわけです。

小池都知事:はい、ありがとうございます。あの、それから、都立の駒込病院では、感染症、コロナにかかられた患者さんを受け入れていただいているわけですが、受け入れ状況の方はいかがでしょうか。それから感染が続く中で、院内の方ではどういう体制を取っておられるのか、ちょっとご紹介いただけますでしょうか。

今村氏:はい、え、あの、当院は感染症指定医療機関として、元々、あの、こういう感染症を見る準備をしていました。あの、その中にはパンデミックということも想定した準備をしております。で、日常的に、防御具の着脱の訓練を行ったり、え、あの、病棟を開けるということも、想定していました。ただ、あの、一病棟は開けるというところまでは想定していたんですけれども、パンデミックの広がりが早かったために、今は3病棟を空けております。で、これまでに170人以上の患者さんを診療してきて、ま、多くの患者さん退院もしています。でもその一方で、残念ながら、やっぱり、あの、命を救えなかった患者さんも何人もいます。で、ま、今こうして話をしてるこの場所、病院の中の施設なんですけれども、同じ病院の中で、今も多くのスタッフがですね、24時間体制で、必死に、一つの命を救うために、ま、診療を頑張ってるところです。

小池都知事:はい、本当に、あの、医療従事者の皆さんはですね、あの、まさに命がけでですね、あの、取り組んでいただいてること、もう心から感謝を申し上げたいと思います。そして昨日あの、補正予算も成立をいたしまして、その中に、医療従事者の皆さんがですね、その、仕事の環境の改善ということで、例えば、夜中に帰る、ま、帰られない日々も続いてるのかもしれませんけれども、例えば、ホテル代などについてもですね、都の方でバックアップをするというような体制も取っておりますので、どうぞ先生方、医療従事者の皆さん、あの、都民の命を救うために、しっかり頑張っていただいて、そこを都といたしましてしっかりと支えて参りたいと、このことも、今村先生の方から、あの、職員の皆さんに、お医者さんや、あの、医療従事者のすべての皆さんにお伝えいただきたいと思います。で、あの、まずですね、この、感染の拡大が、あの、緊急事態宣言が出てから2週間が経過したわけですが、ずーっとこのところ高止まりになっているんですね。今日が134名でしたけれども、昨日も130名、が、ずっと続いていて、調査中という方々も70名、80名と、ちょっとこの数日間は同じような傾向が続いています。ま、これ2週間前の皆さんの行動の結果、が今出てるということですが、もう、あの、現場におられる先生からですね、新たな感染者をなくすための行動予防策、都民の皆さんへのメッセージをお願いしたいと思います。

今村氏:はい、えー、今、あの、現場では、僕達だけではなく、クリニック、その他の病院、あの、多くの医療者が、最前線で戦っています。えー、ただ、あの、その、実は最前線で戦っているのは、医療者だけではありません。えー、この感染症はパンデミックです。全ての人がこの感染症と戦わなければ、この感染症を乗り越えることは絶対にできません。だから、これを見ている皆さん一人一人が、実は、最前線にいるのだということを、分かってほしいと思います。で、そのためには、えー、自分の命、そして身近な人の命、それを救うためにですね、えー、行動を取ってもらえたらと思います。そしてその行動のためには、その、自粛。結構大変なことだと思うんですけれども、皆さんが行ってくれる一つ一つの自粛の積み重ねは、必ず僕たちが救おうとしている一人の命に繋がると思います。ぜひ協力をお願い致します。

小池都知事:ありがとうございます。え、今日も発表させて頂きましたけれども、これからゴールデンウィーク、今年は全然ゴールデンではありません。えー、むしろ、お家に絶対にいてくださいという意味で、ステイホーム週間と名付けております。今の、先生の言葉、え、この、感染症の問題は、自分ごとで捉えるという必要がある。最前線にいるのは、一人一人の私達なんだというメッセージを頂戴いたしました。先生ありがとうございます。是非、あの、はい、都民の皆さんに、これからもメッセージを届けていただければと思います。先生もどうぞご自愛いただきたいと思います。ありがとうございました 。

え、ということでですね、今日は駒込病院の、今村先生に話を伺わせていただきました。えー、改めて、新型コロナウイルスの怖さについても伺いました。そして、その拡大に、を防ぐためには、我々行政と、そして都民の皆さんが何をなすべきなのか、ということ、お話を伺ったところでございます。都立病院と東京都が一丸となりまして、感染の拡大を防いで全力で都民の皆様の命を守っていきたいと思います。ありがとうございました。

え、さて、今週末からいよいよ連休が始まります。いま一度皆さん思い出していただきたい。え、ウイルスとは、人と人との接触で広がるわけです。その接触を8割削減するため、どれだけ外出を抑えられるか、この連休が、正念場となります。今日の、いまの皆様の行動が、2週間後の東京の将来を決めるということになります。で、このため4月25日から、5月の6日までの12日間、え、東京都は命を守るステイホーム週間、STAY HOME、それからSTAY in TOKYO、加えておきましょう、SAVE LIVES。企業の休業や、都民の外出の抑制など、一層進めるための取り組みを展開してまいります。

命を守るステイホーム週間です。ゴールデンウィークでありません。ステイホーム週間。え、第1に、在宅を進めるために、都民、企業への呼びかけを強化します。第2に、在宅を楽しむために、え、外出抑制の仕掛けづくりをいたします。第3には、首都圏で連携、協力した、広報、キャンペーンですね、を展開をしてまいります。これらの3つの取り組み、パッケージとして、展開をして参りたいと考えていますので、ぜひ、皆さん、あのご協力をお願いをいたします。え、大型連休でございますけれども、今年はお家で楽しみを見つけていただく。新型コロナウイルスの感染症の拡大を食い止めるためにも、人と人との接触を減らしていただきたい。もう一段、外出の自粛の取り組み進めていただきたいと思います。8割の接触削減、結構これ大変なことなんですが、ここは皆さん歯を食いしばってですね、えー、その後の楽しみのためにも、いま、今日頑張ってまいりましょう。この大型連休、勝負どころであります。

さ、最後に改めて申し上げますが、引き続き、外出お控えください。そして、人と人と約2mのソーシャルディスタンス、社会的距離、確保してください。STAY HOME、STAY in TOKYO、SAVE LIVES。家にいよう、東京にいよう、命を守ろう。あなたの命を守るため、家族を守るため、大切な人を守るため、社会を守るため。ご協力、よろしくお願いします。さて、このライブ配信の終了後、えー、タレントの鈴木福くんの兄弟にご出演いただいたCM、流させていただきました。え、可愛いですね、四兄弟。え、今日は、ゲストとしてお越しいただいた今村先生にもご出演いただいた、コマーシャル、ご覧いただきたいと思います。CMです。日々新型コロナウイルスと最前線で戦っておられる、医療現場で働いておられる皆さんへの感謝と、医療崩壊を招かないためにも、いま私たち一人ひとりができること、つまり、ステイホーム、これを呼びかける内容になっております。この後是非ご覧ください。え、皆様、ご視聴ありがとうございました。今村先生、ありがとうございました。

≪動画が流れます≫

動画1:新型コロナウイルスと闘う最前線で、日々、力を尽くしている医療関係者の皆様に、心より感謝いたします。

動画2:萩本欽一です。みんな、看護師さん、それからお医者さんに、感謝しようよ。ありがとう言おうよ。言葉でなしに、行動で。ね。

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