小池都知事:こちらは新宿東京都庁、都知事の小池です。え、ほぼ毎日18時45分から、新型コロナウイルスに関します最新情報など、東京都の情報をお届けするために、東京都新型コロナウイルス感染症最新情報のライブ放送をお送り致しております。毎週金曜日は、英語でも放送致します。東京都のホームページのサイト、東京動画をベースといたしまして、私自身がライブで配信を行なっております。え、新型コロナウイルスを正しく恐れ、都民の皆さんの不安を解消する。そして一日も早く、平穏な日常を取り戻すため。そのために様々な手段で、迅速に情報をお届けしてまいります。それでは、本日の新型コロナ感染症の、陽性者の数であります。18時時点でありますが、えー、残念なことで、最大の数字になりました。陽性者数が144名。うち濃厚接触者が47名。うち永寿病院関係が24名となっております。海外渡航歴のある方が2名、その他調査中が95名に上っております。え、軽症者の移動でございますけれども、えー、本日9名が移動されまして、昨日からの累計では20名となっております。え、それから緊急事態宣言が発せられました。これに基づいて、外出の自粛の徹底と、これをしっかり行なっていくことが重要とされております。これは以前からも、私からも何度も申し上げてきた件であります。一方で、施設の使用制限等と、これについてはですね、東京都医師会そして医療関係者、経済の専門家などからも、えー、例えば東京都の現在の感染状況を踏まえると、外出自粛と施設の使用制限を同時に進めないと、このコロナウイルスの拡大の防止には間に合わないといったご意見頂いております。また、外出自粛だけでは効果は十分ではないと、クラスターの発生源となりうる施設の制限など、即刻行うべきと、この声もございます。さらには人と人との接触を80%減らせることができれば、短期勝負でコロナウイルスの流行を克服できると。そのためにも施設の制限などの戦略が必要などなど、様々なご意見を頂いております。そして緊急事態宣言がすでに発令をされた訳でありまして、え、また都民の皆さんや事業者の多くの方々も、この使用の制限ということについてご理解いただける可能性も高いものと、このように確信をいたしております。
また経済的な側面から考えましても、えー、むしろ早く、施設の使用制限に踏み切った方が効果的だと、いったようなご意見もございます。外出自粛に加えて、施設の制限、即刻行うべきといったような意見、たくさん頂いてことを改めて申し上げたいと存じます。さて国は、当初、えー、この宣言から約2週間、まず様子を見てからその後判断と伝えられておりますけれども、東京都の、今、冒頭にお伝えしたような状況でございます。感染者数、残念ながら今も重大局面ということについては変わりがございません。えー、よって、えー、できるだけ早く、都としての施設制限の基準を作り上げていきたいと考えております。で、東京都がこの制限を、施設の使用制限について、即刻、できるだけ早く行うということはですね、都や県の流出面、の、面から、流出入の面から見ましても、隣接県にもむしろプラスということもあるでしょう。多くの方が東京に、ま、お住まいは近隣県、そして、お仕事は東京という方々、えー、そういった方々の行動変容ということを促すことにもなりましょう。現在の都県別の感染者数から見れば、隣接県が同時に行う必要はありません、という考え方もあります。まずは、都民の命、健康第一に考える。そして都の医療崩壊を招かない、このことを念頭に進めていきたいと考えております。
それから、今日はですね、新型コロナウイルスの感染症対策に関連して、2つの条例を制定致しましたのでお伝えいたします。今回の国によります緊急事態宣言の発出に伴いまして、東京都として、速やかに対応するということで、昨日でありますが、東京都新型コロナウイルス感染症対策条例を制定をいたしました。この条例は、都の責務として、新型コロナウイルスの感染症にかかる措置を総合的に推進することを規定すると、これが一つ。そしてまた都民の皆さんや事業者の皆様の責務として、感染症対策へのご協力、新型コロナウイルスに関係する方々に対しての不当な、あるいは差別的な取扱いをしてはならないと、いうことを定めたものであります。都民の皆様方におかれましては、この条例の趣旨を、理解していただいて、ご協力のほど宜しくお願いします。もう一つは、新型コロナウイルスの蔓延の影響を受けた方々の、行政的な権利や利益を守るための条例。こちらの方、近日中に制定を予定しているということで、奨学金の返還や各種資格の認定期間を延ばすこと、食品販売許可の更新などの期限、期間を延長することができるということであります。行政上の手続きも極力柔軟に対応することで、都民の皆さんの事業、生活の不自由、少しでも減らしていけるように、引き続きできることは全てやるという決意で取り組んで参ります。
次に緊急事態宣言を受けて、都の新たな取り組みについてもご報告いたします。この間、都は様々な形で緊急対応策を実施してきておりますが、予定外のことに対応するため、予め使い道を特定しないで用意してある、これ予備費と呼んでいます、これを活用して2つの取り組みを開始するというお知らせです。第一に、テレビそして新聞、Webなどを通しまして、この新型コロナウイルスの感染症に情報の発信を強化するという点。これまでもこの動画配信をはじめ、様々な形で都民の皆さん情報発信をさせて頂いておりますが、それをさらに強化していたしまして、若者から高齢者まで、あらゆる世代の方々に対して、えー、ご質問、疑問、え、不安の解消、正確な情報の提供、行うべく多様なメディアを通じまして、効果的な情報発信をするという点。
第2に学校休校に伴って生じております、お子さんの学習や居場所についての、お悩みに対処するために、家庭におけます学習支援、それから、学校の施設を活用した子どもの居場所確保などの強化を図るというものであります。具体的に申し上げますと、小学生向けの学習支援番組を、新たに放映をいたします。それからモバイルwi-fiなど、家庭学習の通信支援。それから区市町村立の学校や、特別支援学校におきまして、学校施設を活用した子ども居場所の確保を行っている、行っていらっしゃる場合には、昼食の提供を支援をするということでございます。こうした取り組みや支援ついても、今後も次々と新たな対策を講じてまいります。そして来週15日には、第4弾の緊急対策を予定しておりまして、引き続きスピード感をもって取り組んで参ります。
週末の外出自粛の効果でありますが、ま、スムースビスと呼んでおります、更なるお願いをしたいという件であります。都民の皆様方におかれましては、この間も、不要不急の外出自粛、ご協力いただいてまいりました。引き続きよろしくお願いを申し上げます。で、わかりやすい例としてご紹介しておきますが、都営地下鉄、これ都が営業、都の営業だから都営地下鉄。で、2月以降ですね、毎週末の1日平均の自動改札の入場、えー、人員数、これを集計分析をいたしまして、前年の同時期と比較をしてみました。でこちらでありますけれども、画面に出てますか、3月25日には、都内の新たな感染者数が初めて40人を超えた日なんですが、ま、それで私から、感染爆発重大局面のメッセージを出させて頂いたわけですね。都民の皆さんにはその呼びかけに応えていただく形、3月の最終の週には、前年と比較しますと、マイナス66.8%の利用者数となっております。ここ、こういう形になってますけど、ちょっと見にくいでしょうか。
またこの間ですが、スムーズビズの呼びかけをさせて頂いておりますが、時間帯に別の利用者数を見ますと、1月の下旬と比較した、直近のラッシュ時間帯の利用者、これがマイナス33%、1/3ですね、減った。人数にしますと約25万人の減少、ということで、ま、テレワークやオフピーク通勤の効果が、こちらでも顕著に、あの見て取れるということであります。ただし、スムーズビズにつきましては、この感染拡大を抑制するためにですね、今後も一層、この取り組みを強化する必要がございますので、えー、更なるご協力をお願いします。そしてこの件については、昨日東京の商工会議所の皆様とテレビ会議を行わせて頂いた際に、会員企業の皆様に対して、テレワークなどの更なる取り組み強化を促していくという、大変心強いお話を頂いたところでございます。引き続き各方面の皆様との連携、一層強化してまいります。みんなでこの難局を乗り切って参りたいと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いをいたします。新型コロナウイルス拡大、抑制するためには、人と人との接触を避けることが重要であります。皆様方には、引き続き不要不急の外出お控えいただく。やむを得ず外出される際には、人と人との間隔、約2m確保する、ソーシャルディスタンスの実践をお願いをいたします。
また、今日から東京は、国の緊急事態宣言期間に入っていることから、改めて皆さま方へのお願いでございます。えー、緊急事態宣言期間中でありましても、食料品、医薬品などの生活必需品の購入、のための外出は、OKです。ご安心いただきたい。買いだめ、買い急ぎの必要は無し。また在宅勤務を活用して、通勤は最小に留めていただきますようお願いをいたします。公共交通機関の運休要請も行いません。そして性急な、地元への帰省などをお控えください。引き続きご不便、ご不自由をおかけいたしますが、この新型コロナウイルス感染症対策、命が関わっております。なんとかこの感染の拡大を抑える、その認識、皆様と共有をしまして、一丸となってこの国難を乗り越えていきたいと考えております。是非とも宜しくお願い致します。そして、緊急事態の宣言を受けまして、都民の皆様には外出の自粛などのお願いのほか、えー、コールセンターの設置についてもお知らせをするテレビコマーシャルを放送いたします。えー、このライブ番組の終了後にも放送いたしますので、是非ご覧ください。今日もご視聴ありがとうございました。
以上 文字起こし㈱InStyle
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