小池都知事:こちらは新宿、東京都庁都知事の小池です。ほぼ毎日18時45分から、新型コロナウイルスに関します最新の情報、そして東京都の様々な政策の情報をお届けしております。東京都新型コロナウイルス感染症最新情報、ライブ放送でございます。毎週金曜日は英語でも放送致します。
えー、東京都の公式動画チャンネル、東京動画をベースにしまして、私自身がライブで配信を行っております。え、新型コロナウイルスを正しく恐れ、都民の皆様の不安を解消する。そして1日も早く、平穏な日常を取り戻して参りましょう。え、様々な手段で、迅速に情報をお届けしてまいります。さて、今日の、新型コロナウイルス感染症最新の情報でございます。え、昨日はですね、11日ですが、残念ながら犠牲者、陽性者ですね197名となりまして、これまでの最高、最多となってしまいました。
え、そして今日でありますが、4月12日です。18時の時点で、え、陽性者数が166名。うち、いわゆる濃厚接触者が101名であります。そのうちですね、今日は、院内感染の疑いで、多数、この確認されておりまして、この数が87名にのぼります。かなり大きな規模です。え、海外渡航歴のある方が1名、その他調査中は64名と、このようになっております。また軽症者をホテルの方にお移りいただくという、その、こと行っておりますが、今日は7名の方が移られまして、これまでの累計にいたしますと、92名となっております。また健康になられて、このホテルから出て行かれる方もおられるということであります。
そして、我々の社会生活ですね、え、一人一人の生命、え、最前線で支えてくださっているのが、医療現場で働く皆さんです。この皆様方の懸命のご尽力で、本当に多くの人々の命が救われていると。改めて、心からの感謝を申し上げたいと思います。1400万人の都民、1億3000万人の国民、その命を救えるのは、感染リスクにさらされながら、自らの生活も犠牲にされておられます、ギリギリの状態で、最前線で働いておられる、医療現場の皆様。この方々の努力以外の何者でもありません。えー、新型コロナウイルスの感染が拡大をいたしております。そして今この瞬間にも、医療現場、もう限界だーという声も聞こえるところであります。医療崩壊を食い止めるために、東京都は軽症者向けのホテルの借り上げなど、軽症の方々、そちらの方に移行していただいている。今後もあらゆる手立てを講じてまいります。東京都の思いは、医療従事者の皆様とともにあります。都民の思いも一緒です。ともに頑張ってまいりましょう。
さて、今日はですね、えー、昨日から始まっております、緊急事態の措置に伴っての休業要請。この、について、要はお店の営業どうするか、っていうことですけれども、視点をちょっと絞りまして、改めてのお知らせでございます。今回の要請は大きく二つに分かれます。一つが、休止、休業する施設。ともう一つがそうでない施設と、なります。休止や休業するか否かの判断はですね、一言で申し上げると、社会生活を維持する上で欠かせないかどうか、という点であります。
えー、スーパー、コンビニなど生活に必要ものを売っているお店。病院、薬局、そして交通機関、金融機関などは平常通りの営業ということになります。それから飲食店ですけれども、朝の5時から夜の8時までとして頂き、お酒の提供も夜の7時までとするようにお願いをいたしております。したがって普通の生活に関するお店は開いております、ご安心いただきたい。そして食材のお買い物、薬の購入は、したがって可能ということになります。買いだめの必要はございません。
一方でですね、今日も、ま、例えば銀座や渋谷などの、大きな、あの、なんていうんでしょうかね、拠点ですね、そういったところはかなりガラガラということですが、実は、皆さんの近くのスーパーとか、地元のスーパーとか商店街が、人で溢れていると、報道でもご覧になってるかと思います。えー、改めて申し上げますけれども、是非、緊急事態制限期間中の外出については、自分はいいだろうということで、皆さん家族連れで、おーっといらっしゃると、それによって密集、混雑ができてしまうんですね。
いろいろなあの情報を駆使しながら、どうぞよろしくこの点、みんなで三つの密を作らない。そして、前のお客さんとのレジなどで、この、混み合うことのないように、えー、ソーシャルディスタンス、社会的距離と呼んでます、2m、ま、お店によってもちょっと近いとかですね、あるかもしれませんけど、是非と人との接触を避けるのがポイントになりますので、どうぞそのような環境を、自ら作らないように、ご協力いただきたいと思います。また、お店の方々には、うちは開いていいのかね、どうなのかねと言ったお尋ねなど、あるかと思います。ご不明な点など、ありましたら、え、こちらのコールセンターの方にお問い合わせをいただきたいと存じます。
さて、今日はですね、皆様に、先人たちが私たちに残してくれた教訓を、一つまずご紹介をさせていただきます。えー、東京都の前は、東京市でもありました。途中東京府でもありました。で、第7代の東京市長が有名な後藤新平であります。後藤新平は内務省の衛生局長、お医者さんですね、もともと。臨時陸軍検疫部事務局長を歴任しているんですね。えー、そして、ま、台湾などでの活躍などをよく知られています。後藤新平元々がお医者さん。そして、コレラなどの伝染病に対して果敢に取り組んだ先駆者としての実績があるんですね。この後藤新平、こう言ってます。「その危険の恐るべきこと弾丸よりも大なるものがある」との言葉であります。
えー、この新型コロナウイルスの脅威に直面する、現在、私たちは改めてこの言葉を思い起こさずにはいられません。えー、もう少し詳しくお話をいたしますと、今から125年前の、え、日清戦争が終わった後ですね、日本は中国大陸で大流行していたコレラへの感染の懸念があった。そこで、20万人を 超す帰還兵がいたと。我が国はこの帰還兵をいかに迎え入れて、検疫行うかという、難題に直面していました。
まさに世界でも前例のない事態の中で、この後藤新平は、瀬戸内海にいくつかの島がありますね。似島、彦島、桜島。この3カ所に、22,600坪、分かりやすく言うと東京ドーム約1.6個分。その広さに401棟の大規模な検疫施設を、わずか2ヶ月で完成をさせていまして、そちらにですね、この凱旋兵を迎える場を作った。ま、当時はですね、予算があまりにも凄いじゃないか、過大じゃないかって、凱旋兵を迎えるような作法ではないと言ったような批判もあったようなんですが、後藤新平は、刻一刻と迫る危険を前にして、迅速に対策を練って、えー、人々の理解を得ながら、この大規模な水際作戦を、大胆に実行したということです。
で、その結果、後藤新平はこの歴史に残る大検疫をわずか3カ月という短期間で見事成し遂げた。そして日本をコレラ大流行の危機から守ったという、歴史的な話でございますが、学ぶべきところ、大、であります。もちろん後藤新平はご承知のようにですね、あの、関東大震災の後の復興院総裁という役職も勤めて、この今東京にある、主な幹線道路は彼の決断のおかげでですね、できているということも申し添えておきます。
そして今の東京も、まさに前例のない緊急事態に直面しているわけです。その中にありまして私たちが今なすべきことは何か。それは、見えざる敵、新型コロナウイルスに打ち勝つための対策を、皆さんとともに、迅速かつ徹底的に行うことであります。これは、都民の皆様のご協力なくして、困難な大仕事、決して成し遂げられるものではありません。どうぞ皆さま方のお力、お貸しいただきたい。ご理解を頂きたい。行動で、つまりお家にいてねという、外に行かないという、その行動でお示しをいただきたいと思います。
最後に改めて申し上げますが、買いだめや買い急ぎの必要はございません。また、明日から、平日になるわけですけども、在宅勤務をできるだけ活用していただいて、明日からの通勤、んー、7~8割減に留めていただきますようにお願いしたいと思います。特にこのことは、経営者の皆様方にお訴えをしたいと思います。皆様方には引き続きまして不要不急の外出、お控え下さい。そして、やむを得ず外出される際には、人と人との距離、間隔、約2m確保するソーシャルディスタンスの実践をお願いをいたします。あなたの命を守るため、家族を守るため、大切な人を守るため、社会を守るため、どうぞご協力、よろしくお願いを申し上げます。本日もご視聴ありがとうございました。
以上 文字起こし㈱InStyle
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