6月5日 20時05分頃 安倍首相 横田滋氏死去に際してのぶら下がり会見 文字起こし

安倍首相:5人の拉致被害者の方々が、帰国をされた、羽田空港に、私は当時官房副長官として、お出迎えに、伺った、わけでありますが、横田滋さんも、早紀江さんとともに家族会の代表として、来ておられました。そして、代表としての責任感から、その、記録にとどめるために、カメラのシャッターを切っておられました。帰国された拉致被害者の方々は、ご家族の皆さんと、抱き合って、喜びを、噛み締めておられた。その場を、写真に撮っておられた、滋さんの目から、涙が、流れていたことを今でも、思い出します。

その場に、めぐみさんが、おられないということ、どんなにか、残念で、悔しい思いだったかと、その時本当にそう思いました。滋さんが、早紀江さんとともに、その手で、めぐみさんを抱きしめることができる、日が来るようにという思いで、今日まで全力を尽くしてまいりましたが、そのことを、総理大臣としても、実現できなかったこと、断腸の思いでありますし、本当に申し訳ない思いで、いっぱい、であります。なんとかめぐみさんはじめ、拉致被害者の方々の、故郷への帰還、帰国を実現するために、あらゆる、チャンスを逃すことなく、果敢に、行動していかなければならない、という思いを新たにいたしております。改めまして、滋さんの、ご冥福を、心から、お祈り申し上げます。

記者:安倍総理だからこそ、拉致被害者の方々も解決できるというふうに信じてらっしゃると思います。北朝鮮との交渉状況はどのようになっているのでしょうか。

安倍首相:あの、25年以上、滋さんはじめ、家族会の皆さんとですね、なんとか、拉致被害者の方々が帰国できるように、まだ、世の中が十分に認識をいなかった時代からですね、滋さん本当に、暑い日も寒い日も、署名活動に、頑張っておられました。その姿を、ずっと拝見してきただけに、痛恨の極みであります。様々な困難が、あるわけでありますが、なんとしてもですね、被害者の方々が帰国する、そのためにですね、政府として、日本国としてですね、えー、様々な、動き、見逃すことなくですね、チャンスを捉えて、果敢に行動して、実現していきたいと思っています。

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