5月18日 18時30分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿、東京都庁。都知事の小池です。ほぼ毎日18時30分から、新型コロナウイルスに関しましての東京都の最新情報を、ライブでお届けいたしております。東京都の緊急事態宣言、今月末まで継続中であります。あの、色々報道がありますけれども、まだ東京は、真っ赤な状況。感染拡大の危機の中、東京アラートということを覚えといてくださいね。そして、1日も早く平穏な日常を取り戻すためにも、皆さんとともに、感染拡大、ストップしてまいりましょう。

さて、今日の数字をお伝えをいたします。最新情報です。新たな陽性者が今日は10人となりました。うち、濃厚接触者が6人いらっしゃいます。海外渡航歴の方2人、お二人いらっしゃる。そして調査中が2名ということであります。これまでの陽性者数の累計は、これで5,065人となりまして、あー、入院者数が1,000人切りました。935人であります。え、それからホテルなど、ホテル宿泊療養ですね、こちらは54人になっております。えー、そして自宅の療養者数も、もう少しで200を切るところですが、203人でいらっしゃいます。それぞれ、色々とご不便もあるでしょうが、もうしばらく我慢して、そして一日も早く、良くなっていただきたいと思います。それから、本日亡くなられた方は、こちらは4人となりました。亡くなられた、合計241人。お亡くなりになられました方のご冥福、心からお祈り申し上げます。


それから7日間平均でありますけれども、こちら赤い折れ線グラフで、5月18日現在、直近7日間の平均は15.1となっております。そして、陽性率の傾向も見ておきましょう。7日間の移動平均でお伝えいたしますと、土曜日の陽性率が2.8、日曜日が2.7となります。そして、先週の金曜日の陽性率が3.1%となっておりますので、ま、日曜日と比較致しますと、これまた0.4ポイントの減、ということになります。とは言え、引き続き、気を引き締めながら参りたいと思います。よろしくご協力ください。


また、人の流れのデータを見ておきましょう。こちらですね、東京ではまだステイホーム週間と比べますとですね、こちら、はい、変えて頂きましょう。ステイホーム週間から比べますとですね、都内の感染者数を抑えられてるんでは、ありますけれども、人の流れはですね、ずいぶん増えてきてしまってるんですね。こちらの方を見てまいりましょう。平日でこちら新宿駅、ターミナル駅ですね。18%平日増。休日になります39%増になっているということでございます。


それから繁華街も見ておきます。こちらは都内の繁華街で、週末の日曜日で比較したグラフをご覧いただいております。左側が銀座。で、こちらが5月10日、日曜日ですね、これは、その一週間前のステイホーム週間である5月3日と比較しますと、21%の増加でしたが、17日の日曜日には、33%の増加ということです。こっち、こちらはですね、歌舞伎町になります。こちらはですね、33%の増加。17日31%の増加ということで、人の出が増えてきている、ということが如実にわかります。


それからもっとすごいのは、こちらなんですけれども、商店街。これは都内の商店街がですね、10日と17日比べますと31%が上がって54%に増えております。こちらの、これは23区内の方の商店街なんですが、こちらの方も20%に増えたり、17%にと、いうことで、どのグラフを見ましても、どのデータを見ましてもですね、基本的に人の出が増えているということであります。まだ東京アラートであるということを、改めて申し上げておきましょう。 そして、このようにですね、さらに大きく増加してるところもありますので、改めてここでお願いをしておきます。

えー、これらの、人の流れが増えていきますと、そのぶん接触が増えて、そして、それが感染数をあげるということ。2週間後にその結果は出てきますので、是非、ここはご協力、引き続きのところお願いを申し上げたいと思います。緩むことなく外出の自粛、それから接触機会の削減、ご協力をお願いしたいと思います。そして、事業者の皆様へは、出勤の抑制、テレワーク、時差出勤等々、こちらの方で、ご協力をいただきたい。トップがこのことを、部下の方に仰っていただかないと、部下の方は勝手に休めないんですね。勝手にテレワーク、なかなかしにくいんですね。

さあ、今日のゲストをご紹介したいと思います。今日はテレワークをテーマに、ゲストを招きをいたしております。サイボウズ株式会社の青野慶久社長に、テレワークで、テレワークというか、何というの、リモートで出演をしていただくということでございます。あの、サイボウズさんは、テレワークの先進企業として、東京都の進めておりますスムーズビズの方にもご協力いただいていると。自社のホームページ上で、テレワークについての取り組みも公開をして頂いてるということです。その、そしてご登場いただく前にですね、まず、この、都内の企業のテレワーク導入率をご紹介しておきます。

3月には、これ30人以上の企業ですけれども、24%のテレワーク導入率が、すごいこと起こってます。4月には62.7%。なんと1カ月で2.6倍に増加すると、いうことであります。テレワーク初めて使った方。戸惑ってる方。これで大丈夫かと心配な方、是非、青野社長からですね、テレワークのどういう使い方がいいのか、ということ、教えていただきたいと思います。青野社長、よろしくお願いいたします。御社は、2010年からいち早くテレワークに取り組んでおられると、いうことですけども、このステイホーム週間中は、ほぼ全ての社員の方テレワークをされているということですけれども、さて、テレワークの良さっていうのは、どんなとこがありますか。

青野氏:そうですね、まずは働き方に自由度を持たせられるということですかね。家ではrタラけるのでしたら、満員電車に乗ってわざわざ来る必要ないし、営業なかでも、もう出張したりすることも減らせますし、テレワークによって、体に負荷がかからないというのが一つあると思います。あともう一つは。テレワークにしますと、お互い顔が見えないところで一緒に働くわけですから、このメンバー同士の情報共有が進むというのが大きいですね。全体としては、生産性が上がると思っています。

小池都知事:なるほど。え、あの、会議もほとんどこのオンラインでなさるわけですね、そうしますと。

青野氏;そうですね。私たちは2月の末から2か月半ぐらいですかね、基本的に全員在宅勤務ということでやってます。

小池都知事:それが当たり前ということ。

青野氏:そうですね、当たり前ですね。

小池都知事:今は生産性の話をされましたけども、実際にこの、何て言うんしょうね、やはり、通勤によってですね、非常に、このストレスがかかる等々、非常に遠距離で通ってらっしゃる方もおられるかと思いますけど、そのことを考えますと、このテレワークっていうのは、働く方を圧倒的に変えて、そして、精神的にもですね、プラスの部分もあろうかと思うんですがいかがでしょうか。

青野氏:まさにおっしゃる通りですね。特に東京の場合は、本当にいい場所なんですけれども、一番辛いのが満員電車ですよね。土地も高いですから、遠方から通う人が多い。そうなると、毎日、朝と晩が暑苦しいという、そういうところがありますよね。テレワークが普及すれば、時間も減らせますし、本人の体の負荷も下がりますし、本当にいいことが多いと思います。

小池都知事:はい。この情報の共有という、そのやり方、またセキュリティの関係など、ポイントがあれば教えて頂きたいんですが。

青野氏:そうですね。あの、皆さん、情報共有の大切さに気がついていただきたいなと思いますね。オフィスに行っておりますと、顔が見えたり、他の部署の声も聞こえてきたりしますけれども、それがある意味閉ざされるわけですからね。自分からどんどん情報をオープンにして働いていかないといけない。営業仲もですね、今日はこういうお客さんに行くよとかですね、こういったことがあったよとか、できる限り積極的に情報を共有することで、一体感を保ったままね、テレワークができるようになると思います。

小池都知事:先ほどテレワークが爆発的に増えつつあると申し上げたんですが、でもうちの会社なんかそんなの無理だよって言ってですね、なかなかそのテレワーク導入に踏み切れない企業の方もいらっしゃる。ま、もちろん職種、業種にもよるかと思いますけれどもね、こういう方々、迷ってる方々にはどうやって背中を押しますか。

青野氏:そうですね。1歩ずつやりましょうということかと思いますね。サイボウズなかでも、いまでこそ先進企業なんて言われますけれども、もう10数年間はね、普通のブラックなITベンチャーでしたから、それこそテレワークどころか、毎日誰か徹夜してるようなね、会社だったんですね。でも、その中でもね、子育てをする方、介護をする方の、お話を聞きながら、一個一個やってきた。セキュリティなんかも、一個一個確認しながらやってきた。もう、この一歩ですやるしかないんだよと、ぜひ、いま、ためらっておられる方に理解していただきたいなと思います。

小池都知事:それとテレワークを導入することによって、離職される社員の方が減ったって言うか、いなくなったと言うか、そういうふうに伺ったんですが。

青野氏:そうですね。私たちはね、もともとIT ベンチャーってこともあって、離職率が、一番ひどい時で28%ありましたけれども、働き方の多様化を取り組みまして、今は8年連続で5%を下回っていうことになります。IT企業としてはね、随分低いところに抑えられています。それは言い換えましたら、採用効率も上がりますし、定着率も上がりますからね。こう、経済合理性から見ても、非常にリターンの大きい投資だったなと思います。

小池都知事:なるほど。初めてこのテレワークをスタートして、自宅でですね、子どもさんが横切ったり、あの、ペットがですね、膝に乗ったりとか色々あると思うんですけどね、そのあたり のコツっていうのはありますでしょうか。

青野氏:そうですね。今回の新型コロナの場合は、保育園、小学校が休みになってますからね。育児する方からすると、面倒見ながら働かなければいけないということになります。なので、このあたりはやはり、諦めるところは諦めると言う、そういう気持ちも大事かと思いますね。やはり状況が状況だけに、気持ちには整理をつけて、まず、無理まものはもう無理と。お互い寛容に、こういう姿勢も大事になってくるかと思います。

小池都知事:なるほど、こういう機会でもなければっていう話で、育児、そして介護、テレワークによってですね、ご自宅で、子育てそしてまた、あの、まー、介護の必要のある方々ちゃんと面倒が見れるということで、新しい発見された方も多いと思うんですけれども、テレワークっていうのはやはり、そういったことで、働き方そのものを大きく変えると、思いますね。これについて、先進的にやっておられるその実例だと思いますけれども、これからますます増えていくでしょうかね。

青野氏:増えていくと思いますね。今回の、新型コロナの一件で、ある意味、働き方の柔軟度をやらざるを得なくなったんですけれども、やることによって気付きができたと思うんですね。メリットを感じたでしょうし、デメリットも感じたでしょうし、それに対してね、どう乗り越えていけばいいのか、知恵も働かせていくと思います。アフターコロナの世界というのは、もっともっと人々が、生産性も幸福度も上げた働き方をする、そんな社会になるんじゃないかと期待しています。

小池都知事:そうですね。これをきっかけにですね、テレワークがより浸透して、テレワークが、新しい働き方、当たり前の働き方になるということを期待してます。ちなみにこの、テレワークにですね、さらに導入すべくですね、いろいろな助成なども致しておりますが、青野社長ありがとうございます。これからもですね、新しい働き方、テレワークが当たり前になっていくように、努めていきたい。また皆さん応援団になっていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

ということで、いまあの、お話もありましたように、今後ですね、ライフワークバランスを意識した多様な働き方を実現をするという中で、テレワークという新しい働き方の特性を、皆さんよく理解していただいて、社会や経済活性化させながら、それをどう定着させていくのかが鍵になってくるわけであります。で、そこでですね、これまでもご案内してまいりましたが、東京都ではですね、このテレワークを導入する、中小企業のために、導入に必要な機器や、ソフトウェアなどの経費に対しましての助成金を、これ大人気になりました。6月1日まで、受け付けているわけでありますけれども、是非とも、ご応募いただきたいと思います。

それからテレワーク体験できる機器をですね、無償で貸与してるという、そのことによって、テレワークのメリットや効果を、体験できる機会を提供しております。この他にもオンラインセミナーなどテレワークの導入を支援するメニューもございますので、東京都新型コロナウイルス感染症支援情報ナビ、こちらの方に書いてあります。よくご覧いただいて、ご応募いただきたいと思います。これを機会にですね、テレワークが働き方の、当たり前になるように、定着させていただきたいと存じます。

さて14日で、全国39県で、緊急事態宣言が解除されたわけでありますが、東京は、その中には入っていません。感染拡大の危機の中にある。東京アラート、継続中でございます。ま、だいぶね、この緩和ムードが広がってきてるところもありますが、まだまだ戦いは続いてるということでありませす。というか、これを、この状況を早く終わらせるためにもですね、皆さんご協力を賜りたいと思います。ウイルスとの長いを見据えて暮らしや働く場で、新しい習慣を徹底、定着させる。私たち自身で、創造、つくってまいりましょう。いま、まさにその社会への新しい入り口に、私達はいる。気を引き締め、引き続き、ご協力よろしくお願いを申し上げます。本日もご視聴ありがとうございました 。

以上 文字起こし㈱InStyle
ご自由にご活用ください。
但し、誤字脱字誤記載等、ご自身で確認をお願いします。