4月21日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿、東京都庁。都知事の小池です。え、ほぼ毎日18時45分から、この番組、新型コロナウイルスに関しての情報、ライブでお届けをいたしております。金曜日は、19時15分から英語版を放送しております。え、さて、緊急事態宣言が出されて2週間が経つわけですが、1日も早く平穏な日常を取り戻しましょう。そのためにも、東京の都民の皆さんと共に、感染拡大、ストップするために、ご協力よろしくお願いいたします。


今日の数字であります。えー、数字といっても、これ、それぞれの人生の中で、ショックを受けておられる方、いらっしゃると思います。あなた感染症、陽性ですよと、言われた方々、今日はですね、123名、18時の時点です。うち濃厚接触者が42名、海外渡航歴ある方はいらっしゃらない。その他調査中が81名となっております。そして、病院から、軽症の方々が、ホテル、宿舎、宿泊施設へお移り頂いてる方、今日は41名です。で、これまで累計いたしますと290名となっておりますが、その、しかしながら、そこから退院をされてる方、えー、これが、なんと、累計しますと、677名という数字が出ていました。これは一つ一つの病院から、あの、情報を得まして、足し合わせた数字ということであります。えー、よって、これまで3000人を超える方々が、陽性となったわけでありますが、一方で、退院されている方々もおられると、いうことです。ま、本当にあの、陽性になった方も、あの、しばらく我慢して頂いて、えー、陰性に変わって、そして普段の生活に1日も早く戻れるように、えー、みんなで応援もしていきたいと思います。というか、陽性になった方々、ご協力よろしくお願いいたします。

今日、お客様お迎えしております。え、何度もお声掛けしておりますが、東京都医師会の尾崎会長、どうぞ本日もよろしくお願いをいたします。え、残念ながら、この、この感染はですね、続いておりまして、昨日は、若干、あの、月曜日ということもありまして、少ない数字ではありましたけれども、今日また123名、かつ、えー、調査中が80名を超えているという状況であります。で、いま東京都としまして、東京都の医師会の皆様のご協力いただいて、医療提供体制の強化に、をはかっているところでございます。そして、え、東京都医師会として、PCRの検査の体制を強化しようということを、打ち出されまして、実際に、その、PCRの検査を、東京都、都内各地で繰り広げているということで、大変心強く思っているところでございます。現在、どのような流れになっていますでしょうか。

尾崎氏:そうですね。現在は、地区の、47の地区の医師会があります。そこに、あの、お願いしてですね、そういったPCRセンター、検査センターというものをですね、是非作って頂きたいということで、いま、あの、各地区に要請をかけておりまして、ま、今日現在でも、えー、すでに10以上のですね、医師会から、あの、かなり早めにですね、そういった準備が整いそうだというお話は聞いています。

小池都知事:ちょっとこのフローをご紹介していただけませんでしょうか。えー、調子悪いなと、熱も出るなーと、ひょっとして、という方々が、まずかかりつけの先生に、電話で対応するということですね。


尾崎氏:この電話でということが、非常に大事ですね。やはり疑いのある方が、直接来院されますと、院内感染を起こしてしまいますので、まず電話で、連絡して頂くと。そして、このPCR検査センターの仕組みはですね、やはりその、ちょっと心配だから、誰でも受けられるということではなくて、やはり我々かかりつけ医が診て、そしてこれは、やはり、コロナ感染症の疑いが強いと、いう方について、その、行っていくということが非常に大事になります。それから、えー、電話で対応しまして、疑わしい方は、あの、下の流れに行くわけですけれども、この段階でかなり心配されてるけども、今のところ普通の風邪みたいですねということになれば、自宅で安静指示のほうにいくわけですね。そして、かなり色々、ちゃんと導線を分けて診れるような診療所では、レントゲンを撮ったり、血液もやってもらう。しかし、そういうことがなかなかできない場合には、電話、あるいはオンラインで、色々症状とか色々聞いていただいて、これは、専門の先生がやはり、かかりつけの先生が疑わしいということであれば、PCR検査センターの方に回っていくということになります。

ただ、ここで注意しなければいけないのやはり、PCRの検査そのものがですね、やはり、え、ま、いろんな報告ありますけど、3割ぐらいの、いわゆる偽陰性ですね。実際には、かかっているんだけども、PCR検査では出ない、陰性という方もいます。ですから私ども、あの、そこ注意深く診て、やはり疑わしい症状がある方は、たとえ陰性であっても、最低一週間ぐらいは、自宅療養していただきたいということを強くお願いしてやっていきたいと思います。それから、検査で陽性になった例に関しても、軽症の方は、今の東京都さんのやり方に従って、宿泊施設に、もし用意できていればそこに入っていただく。そしてまだ不十分であれば、自宅でしっかり待機してもらって、その間は責任もって、私どもが診ると。それから、えー、時に中等症とか混ざってくることがあるかもしれませんが、それについては、今きちっとですね、コロナ外来というか、持っているそういう病院と、密接な連携をとって、そちらに責任持って紹介をさせていただくと、いう流れを作っていきたいと思います。

小池都知事:なるほど。え、ということで、PCR検査受けられる場所も、広がる。そしてその、先生方の的確な診断も受けられるということであります。で、陽性になりました、分かりました。これまでは、病院の方に入っていただくという、これが、ま、感染症ということなので、病院の方に入院していただくということでございます。が、一方で、医療機関の病床をですね、より確保しておかなければならないということから、あの、ご協力、東京都医師会の先生方にご協力いただいて、これ4月7日から、あの、軽症の方、無症状の方の、宿泊施設における、ホテルにおける、療養について、進んでいるところであります。で、すでに、都内の3箇所で取り組みが進んでおりまして、この宿泊施設で、ただ、ホテルなんですが、ただのホテルではなくって、ここは、あの、都の医師会の皆さま方のご協力をもって、医療ケアを、それぞれ、あの、していただけると、いうことで、非常にこれはあの、安心、というか、単なるホテルではなくて、まさしく宿泊療養という名前にふさわしい、環境をお作り頂いてるわけですね。実際どうなんでしょうか。

尾崎氏:ですから、今あの、PCR検査で陽性が出た方ですね。やはりあの、宿泊療養という形で原則なっていきます。で、そこに入られる方については、もうこういった形で、きちっと療養していただくために、私どもの医師会の先生がですね、直接その、ホテルに、あの、日中はですね、ずっと待機していると。一緒にいて、そして、体温であるとか、色んなものをチェックしてですね、健康管理をきちっとすると。そして、具合の悪い方は早めに見つけて、また、病院の方に、えー、あの、移っていただく。あるいは、いま最近、メンタルもですね、やはりかなりいろいろ問題になっている、いろいろ、こう、悩んでしまった方も増えておりますので、そうした方については、精神科の専門家の先生にお願いをして、そうしたコンサルテーションもできるような体制もとっておりますので。で、夜中に急変した場合は、オンコールで必ず、医師が、あの、すぐ連絡取れるように体制も取っておりますので、そういう意味では、あの、万全に近い体制が取れてると思います。

小池都知事:ま、あの、このようにですね、病院に入っていた方で、そして軽症、無症状の方が、宿泊療養の方にお移りいただくケースと、陽性が分かったということで、病院に入るというよりは、病院に近い、療養施設、ホテルに、お入りいただくということで、より、中等症や重症、重篤な方々に、病院の施設で、えー、病床を確保する。それによって、いわゆる、あの、医療崩壊を防ぐという、こういう流れが確実になればというふうに思います。

尾崎氏:あの、おっしゃる通りで、あの、今まで軽症例が、だいぶあの、病院に入られていたことで、やはり、そこの流れがうまくいってなかったんですが、ま、最近はですね、そういった軽症例を移して頂くということがありますし、今度は感染が、PCRがはっきりした場合に、やはり、軽症例の方は最初から、え、きめ細かいフォローのもと、管理のもとに、宿泊施設で、診ていただくという流れもいま作っていますので、この2つの流れが定着してくれば、だいぶその、今度病院はですね、中等症、重症に専念して診れると、そういう体制ができてくると思っています。

小池都知事:本当にあの、東京都医師会の皆様方のご協力によって、この新しいっていうか、必要な流れが、あの、確立していけば、あの、安心、医療現場の安心、患者さんの安心、え、ご家庭の安心につながってくると、このように期待をいたしております。で、あの、緊急事態宣言が出まして、このところですね。ま、繁華街ですね、渋谷とか、銀座の、は、本当に、ゴーストタウンのように空っぽになっているっていうのが、土日であります。

一方で、土曜、日曜もですね、近場の商店街などは、もうむしろ普段よりも混んでると、いうようなことで、ま、これ、この間、あの、緊急事態宣言の間はですね、もう皆さんにとにかく我慢していただいて、人と人との接触を避けて頂くと、いうことが、先ほど来、ま、いくつかルートができましたけれども、そうではなくて、新しい感染者を増やさないというためにですね、もう、本当に尾崎会長、あの、魂の叫びをあげて頂いているんですが、あの、この、あの、番組、といいましょうか、あの、この情報の方、観て頂いている方に、またメッセージお願いします。

尾崎氏:私どもこうやって、東京都さんと、知事と綿密に連携をとりながら、こういう体制を今どんどん進めて、いわゆる再構築してるんですが、それのスピードがですね、やはり、感染者の増加のスピードの方が上回ってしまうと、これは、いくら、あの、頑張って我々がやってもなかなか実現できないというか、やはりそこでまた、オーバーフローというか、かなり溢れてしまうということが続きますので、是非、この2週間、3週間、また連休まではですね、ゴールデンウイークまでは、本当に皆さん、頑張って頂いて、人と人となるべく流れを止める。人と人と触れ合わないということを、ぜひ実現していただきたいと思います。よろしくお願いします。

小池都知事:ありがとうございます。いま綿密に連携を取りながら、この密の方は良いですね。はい、これからも密によろしくお願いいたします。いい密の方で。ありがとうございました。いつも感謝申し上げます。医師会の皆さまとともに、重症の方が病床を確実に利用できる環境をしっかり整えてまいりたいと考えております。ありがとうございました。さて、今後も東京都医師会の皆様のご協力いただき、何とかこの局面、乗り越えていきたいと思っております。引き続きよろしくお願いをいたします。

なお、各ホテルには、地元の皆さんから、あたたかいご支援をお寄せ頂いています。自治会からご寄付のお申し出があったり、企業、お店の方々から、飲み物とかお菓子なども差し入れて頂いてるということなんですね。本当にありがとうございます。またご協力いただけます宿泊施設を募集させていただきましたところですね、昨日までに、もう大小様々多数の事業者の皆様、手を上げていただきました。心から感謝を申し上げます。で、今後あの、一定規模以上の部屋数をお持ちの宿泊施設を対象として、調整をさせていただくこととなります。ありがとうございます。

さて、ついさっきまで、6時過ぎまで、えー、東京都議会の特別委員会の方で補正予算のご審議がありました。で、この補正予算ですが、案は、えー、明日、4月22日の東京都都議会の本会議で、議決を頂いて、正式な予算となります。スピード感をもって事業を進めてまいりたいと存じます。各会派のご賛同をいただきました。え、委員会における各会派のご賛同をいただいたところであります。さて、今日はその中の、交通機関に関しての、この、補正予算の中身についてご紹介しておきます。ま、東京都ではこの間、不要不急の外出を控えるよう、お願いしておりますけれども、一方で、交通機関への運休は、要請はいたしておりませんで、生活のインフラとしての、皆さんの足の確保はしております。で、タクシー、貸切バスなども、都民の移動を支える重要な交通インフラであります。そこで、感染防止対策をしっかりと行なって、お客さんと、乗務員の両方を、感染のリスクから守らなければならない。

そこで、都といたしまして、タクシー、貸切バスなどの、事業者の皆さんが取り組まれる、乗客と乗務員の感染防止対策を支援する。え、この予算を盛り込んでいます。で、これはですね、具体的には、いわゆる飛沫感染を防止をするために、運転席と、後ろの、ま、後部座席ですね、これを隔離する、仕切りを設置するというものでありまして、それに対して東京都が補助をするという内容です。で、タクシー、貸切バスともに、補助率ですけれども、5分の4、タクシーが一台あたり8,000円、バスは1台あたり8万円となっております。こうした取り組みで、タクシーや貸切バスなど、安心してご利用頂ける環境を整えて参ります。で、ま、いつもの社会に戻った時の、旅行者の受入環境整えることにも繋がるかと存じます。で、都民の皆さんの安全と安心を守るために、都といたしましてあらゆる手段を講じて、この新型コロナウイルスの感染拡大防止、努めてまいります。え、ご協力のほど、引き続き宜しくお願いを申し上げます。

えー、それからですね、東京都新型コロナ対策パーソナルサポート、こちらはですね、ソーシャルネットワーク、SNSのLINEを活用しまして、新型コロナウイルスに関しての健康相談や情報提供をいたしますと、いうことであります。LINEの公式アカウントで、東京都新型コロナ対策パーソナルサポートアット東京を作成をしております。で、都民のお一人お一人の健康状況にあった、新型コロナウイルスに関する情報を、ご案内をするというものであります。で、都民の皆さんの基礎情報、健康状態を入力していただいて、状況に合わせて、さあ、こういう行動してください、えー、これはお医者さんにかかった方がいいですよといったような、ま、LINEによるメッセージで回答する仕掛けになっています。これ、チャットボットです。で、継続的に健康状態をチェックすることで、新型コロナの受診相談窓口へ、連絡したほうがいいのかどうなのか、連絡先はどこなのかといったような情報が、お届けできると、パーソナルな、あなたの、状態にあった、その情報をお届けをする。それも24時間いつでも利用できるということであります。

えー、ということで先ほども尾崎会長からもお話ありましたが、いきなりかかりつけ医のところに、先生調子悪いんだけどっていうふうに来られると、ひょっとして、そこから感染が広がってしまうという、問題点がありますので。ですから、病院に行ったり、あの、コロナ受診相談窓口に直接行く前に、また、お電話、ひょっとしてお電話をいただく前に、まずご活用いただいて、その次に電話をする。で、それによって、必要な行動を取るという、そういう流れになります。で、お寄せいただいた情報ですが、感染症対策の専門家と、ビッグデータとして共有させていただきます。で、それによって、新型コロナウイルスの実態把握と、今後の対策のために、利用させていただきます。もちろん個人情報は加工させていただきます。で、ご利用にあたりましては、あの、東京都公式ホームページにありますLINEのバナーをクリックして頂いて、で、新型コロナ対策パーソナルサポート、こちらの欄がありますので、そちらから友だちの、友だち追加を行っていただきたい、ということでございます。

またあの、前にお伝えしてますけれども、コロナコールセンターの受付が、あの、コロナコールセンターがあるんですが、そちらの方に、多くの、この、お問い合わせいただいております。で、このことを受けまして、より多くの相談に対応するために、本日の、えー、本日の、本日4月21日ですね、から相談時間を延長したという、お知らせです。夜の相談時間、1時間長くいたしまして、午前9時から午後10時までといたします。これまで午後9時までだった。え、土日祝日も受け付けます。えー、またコールセンターの方では、あの、日本語だけではありませんで、英語、中国語、ハングルによる相談もお受けしています。また、あの、聴覚に障がいがある方などは、電話での相談が難しい方、えー、など、FAXでのご相談もOKです。え、姿の見えないウイルス、不安に思われる方、多くいらっしゃると思います。感染の予防、そして心配な症状が現れた時の対応など、ぜひ、ご相談頂きたいと存じます。

改めて、不要不急の外出、お控え下さい。人と人との間、約2m、ソーシャルディスタンス、守ってください。STAY HOME、STAY in TOKYO、SAVE LIVES。家にいましょう、東京にいましょう、命を守りましょう。どうぞ皆さん、宜しくお願いを致します。えー、どうぞ、4月7日からちょうど2週間ですから、そろそろそこからの、あの、分析が始まります。え、今日の皆さんの行動は、2週間後の結果を生みます。そのことを常に考えて、皆さんとともに、東京を守っていきましょう。都民の命を守っていきましょう。ご家族を守りましょう。大切な人、社会を守っていきましょう。よろしくお願いします。ご視聴ありがとうございました。

以上 文字起こし㈱InStyle
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